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校長日記其の六百二十五〜朝はまだ涼し?〜

 毎朝、一番に登校する生徒は、理数科3年男子生徒2名。教室で勉強をするため、職員室まで教室の鍵を取りに来る。以前は、いつも私が職員室を開け、教室の鍵を持たせていたが、ここ数日は、私より早く出勤する教員もいて、その教員に任せることもある。朝の静かな教室で、集中して勉強することは非常に効果も大きいと思うし、二人を応援したい。この二人を始めとして、続々と生徒がやってくる。野球部員、陸上部員が朝練にやってくる。始業前の静かな朝に、野球部のボールを打つ音が響くのも、陸上部員が校長室の側を走る時に、少し噛み合わない排水口の蓋が、定期的にコンッ、と鳴るのも面白い。

 そんな朝の空気を感じつつ、正門(二本の大桜があるため、勝手に「二桜門」と呼んでいる)や京橋門で生徒を迎えるのは、私に取って貴重な時間だ。いつもと同じ時間に同じ生徒が登校する。横にはいつもの友人がいる。いつも明るく笑顔で挨拶をする生徒。朝は苦手なのか、いつもボーッとしている生徒。いつも時間ギリギリに来る生徒。二桜門では自転車通学の生徒が多いが、門の大分手前で自転車を降りる生徒も、ギリギリまで乗っている生徒もいる。

 生徒の他にも、数名で通う小学生、自転車で颯爽と通り過ぎる学生や社会人の方々、お父さんやお母さんと通う園児たち。皆さん、挨拶をすると、会釈してくれる。小学生は、こちらの挨拶に戸惑いながらも、照れながら挨拶してくれる。

 たった15分程度だが、この時間は非常に貴重な時間であり、ごく当たり前に、そして平和に過ぎる。しかしながら、たまに生徒の顔色や振る舞いに変化が見える時がある。生徒の顔色が悪かったり、いつも挨拶してくれる生徒の表情が暗かったり。あくまでも感覚的なものだが、気のついたことがあれば、担任に伝えることもあるし、逆に、そんな日は、その生徒の名前が教員から出てくることもある。すべての生徒の名前を覚えているわけではないので、部屋に戻って名前を確かめることもあるが、それだけ朝は、生徒の変化に気づきやすい。働き方改革といえど、これだけは譲れぬ。もちろん、いつも以上に元気な生徒、友人といつも以上に大きな声で笑っている生徒もいる。明日も元気に、東高生!

  登校時 右見て左見て 生徒見て

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