校長日記其の六百二十六〜公立高校の切磋琢磨〜
本日は、桜和高校と都島工業高校との合同学校説明会。中学校の先生方や学習塾など教育関係者を対象に、3校の学校説明会を開催した。40名弱の方にご参加いただき、授業見学後、各校の説明を聞いていただいた。
そもそも、学校説明会やPRのカタチとして、各地域の市民センターや区民センターでの市や区が開催する学校説明会に顔を出すのは、それはそれでそれぞれの学校を知っていただく機会になるのだが、何が一番学校のことを知っていただけるかというと、やはり、授業であり、学校そのものである。とにかく学校に来ていただき、生徒の姿や教職員の人柄、人との接し方を直接肌で感じていただくことである。
府立高校のイベントとしては、7月末にインテックス大阪で開催される「公立高校進学フェア」が府内の中学生や保護者の方に学校のことを知っていただく大きな機会であるのだが、あくまでもきっかけであり、本校に直接きていただき、生の様子をご覧いただくことが一番だ。
また、公立高校であるかぎり、自校の利益や競争率だけでなく、公立高校全体の強みや魅力をお互いの切磋琢磨により、さらに、さらに向上しなければならないと強く感じる。要は、確実な少子化に対し、これまでと同じ発想で待っていても受験してはくれないのだ。
東高校の良さや強みは、日頃の日記に託すとして、本日共に訴えた桜和高校、都島工業高校は、本当に外から見ただけではわからない魅力がある。そこの部分を中学校の先生方にご理解いただきたいし、先生方を通じて、中学生や保護者の方にもご理解いただきたい。要するに、どこに行っても一定の高校生活は送れるが、自分の興味・関心、学校の空気、友人や先生の影響で3年後の未来は明らかに変わる。先生になろうと桜和高校に入学しても、部活動にはまってスポーツインストラクターになりたくなるかもしれないし、ものづくりが好きで都島工業高校に入学しても、担当の先生の影響で、先生になりたいと思うかもしれないのである。
私が思うに、高校選びも大学選びも、要は、なにか一つその学校に行けば、これは得られる、という確信たるものがあれば、それだけで良い。理想を持つことは大切だが、人生いろいろ、理想が変わる可能性もある。少々嫌なことがああっても、私はこのためにこの学校を選んだのだという何かが欲しい。それが、学校選びの最善であると思う。
深くまで 君はわからぬ それで良し 何気ない日の 常の仕草よ
中学校の先生方、また、学習塾の方々、本日はお忙しい中、3校の合同説明会、及び東高校の公開授業にご参加いただき、誠にありがとうございました。公立高校は、少ない予算の中で、どれだけ生徒の皆さんに寄り添えるかが大事であり、私立高校とも勝負できるところだと自負しております。学校としましては、生徒が日々、学校に行きたい、と思える学校づくりに努めてまいりますので、今後とも、生徒の適性をしっかりと見極めていただき、高校への橋渡しをどうぞよろしくお願いいたします。