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校長日記其の六百二十八〜子らの幸せ、心は一つ〜

 「データサイエンス」なる言葉が闊歩しているが、どれだけの人がその何たるかを理解しているか。私も例外ではないが、何やらたくさんのデータを集めて、その傾向から、このケースは恐らくこういう結果を招くであろうと予測することや、あらゆるデータから顧客の癖を導きだし、利益を得るための算段を絞り出すための手段と理解しているのではないか。
 確かにそういう一面もあるが、何事に対しても過去の事実や事例から、善後策を導くのは本当に難しいし、正解は一つではない。だからこそ、困窮しているのが、データサイエンティストだ。企業の求める人材として最も必要なスキルは「情報系」だが、働く方としてはそれほど必要だと思っていない。そのギャップが最も大きいというデータもある。数年前なら上位を席巻していた日本の企業も、今は見る影もない。すべてはデータサイエンス、と解くのは、大阪成蹊大学のデータサイエンス学部教授。本校生の受験事例は少ないが、説明会で得たのは、ジャンルを問わず、あらゆる企業で今最も活躍している職業はデータサイエンティストという事実。この方々がいなければ経営が成り立たないほどの存在感だ。すでに老の匂いのする私には到底叶わないが、少しでも情報系の学習が嫌でなければ、その道を歩むのも悪くない。というか、むしろ将来を考えると望ましい。本校生も一度立ち止まって考えるがよい。
 さてさて、話は変わるが、本日はPTA実行委員の皆様とじっくり話す機会があった。日頃ゆっくり話せぬ方々、また、ここ数年はマスクに覆われ、お顔も拝見できぬとあって、本日の、生徒、学校を主役とした会話は実に有意義であった。保護者目線の生徒を思う気持ちは当然として、東高校への熱い思いを痛感した。私自身も自覚しているつもりでも、それでは追いつかない東高校愛を感じたのも事実。これまでも手を抜いたつもりはないが、明日からも引き続き、全身全霊を込めて東高校の教育に力を注入したい。心は熱く、志は高く、東高生!
  夏至過ぎて 子ら思うゆえ 夜は長し