校長日記其の六百三十九~植物の適応力に学ぶ~
本日は、2年理数科のレクチャー理学編。生物分野の「植物」につ いて、大阪公立大学の小口理一(おぐちりいち)先生に講演をお願 いした。
講演では、「植物は一度その場所に根を生やしたら動かない」とい うイメージがあるが、何の何の、光の強度が強ければ、上の葉の細 胞が光を避け、透明性を増すことで、下の葉に光が届くようにする という。植物なりの「合理的配慮」というべきか、実際の動画を見ても、細胞が、 葉の端に寄って行くのがよくわかる。「光合成を行って炭水化物を 作り、それを呼吸で消費してエネルギーを得ているので、光合成を行 うために、光の強度などの環境を感知し応答して、異なる環境に適応できるよう形質を変化させている」とのことで、 決してその場で何も動いていないわけではなく、「環境を感知して 、効率的に成長し、子孫を残せるよう、様々な戦略を立てて応答し ている」とおっしゃる。
いつもご講演をいただくたびに想うが、大学教授の方は、やはりご自身の専門分野の話をされる時は 生き生きと楽しくされている。お話を聞いて、 植物もじっとしているようで、人間同様、一生懸命考えを巡らせて 生きているのだと実感した。
さて、私よりも専門性の高い理数科の生徒たちは、何を感じ、何を 考えるのか。あらゆる機会を学びととらえ、頑張れ、東高生!
葉の色を 単に緑と 呼ぶ勿れ
いつもご講演をいただくたびに想うが、大学教授の方は、やはりご自身の専門分野の話をされる時は
さて、私よりも専門性の高い理数科の生徒たちは、何を感じ、何を
葉の色を 単に緑と 呼ぶ勿れ