校長日記其の六百四十二〜校内外の生徒たち〜
蝉の声も賑やかになってきた。本日から海の日までは三連休。生徒にとっては、夏休み前の部活動に」没頭する3日間となる。
校内では、ダンス部とジャグリング部が共に3年生の引退ライブ。熱気ムンムンの体育館で、若さ爆発のパフォーマンスを披露。生徒、OBOG、保護者の皆様も一目見ようと、暑い中、朝早くからお集まりいただいた。
ジャグリング部は、大仰な動きは動きはないが、限られた空間で、ボールやスティック、中国ゴマやジャグリングボックスを上手く操り、堂々と腕前を披露した。観客のみなさんも暖かく見守っていただき、微笑ましく和やかな発表会となった。
一方、ダンス部は、10カウントダウンから始まり、ダンス部員の練習風景や普段の何気ないやり取りの様子やこぼれるたくさんの笑顔がスクリーンに映し出される。よく頑張ってきたなと皆が共感できる動画で雰囲気を作ったあとは、Adoの「踊」に始まり、高い技術を必要とされるキング&プリンスの「ICHIBAN」と続く。その後は、部員一人ひとり、それぞれのグループにマッチした音楽と振り付けで「ダンスが好きだ!」という気持ちをぶつける。踊り終わった後は、皆、満足感、達成感に溢れていた。お疲れさん!
と言いつつ、私は途中で抜け出し、大川の向こうにある放送芸術専門学校へ。東高校フォークソング部の2つのバンドが「STUDENT DREAM LIVE!」に出演するということで、自転車で応援に駆けつけた。実は、今朝、ダンス部の発表会に来たところ、フォークソング部の部員に聞いたばかり。時間が被っているため、頭を捻った末に、やむを得ず、分刻みの行動となった。到着後、すぐに1つ目のバンド「鳳梨」の演奏。しっかりと演奏を満喫した。バンド名「鳳梨」は「パイナップル」の漢字表記、たまたま見つけて可愛いから決めたという。
このライブは、放送芸術専門学校の実習授業の一環として行われ、MCや音響、照明、カメラ等を担当するスタッフは全員、当専門学校の学生である。先方からすれば、リハから本番までの流れや、担当それぞれのテクニックを実際のライブを通して学ぶことができる。高校生(本日は、東高校の他、桜宮高校と阪南高校が出演)にとっては、実際の機材を使用してのライブで演奏できるということで、いわゆるWinWinの関係で実践できる良い機会。
さて、午後に予定があるため、2つ目のバンド「Tie up Tight」には申し訳ないが、去ろうとしたところ、バンドの4名と目が合ったので、「すまんな、用事があって帰らんとあかんねん」「えー、そうなんですか、じゃあまた中庭ライブ見てくださいね」と言葉を交わし、学校へ戻る。学校へ戻り、片付けをしながらも、少ない後ろ髪が引かれる。実はこの「Tie up Tight」、先日の放課後、たまたま練習している場に遭遇し、しばらく練習に付き合ったこともあり、本番を確かめたいという欲も生まれてきたのである。そのため、午後の予定を少し伸ばし、再度ペダルを漕いで専門学校へ。しっかりと演奏を満喫した。
再度、学校に戻ると、ちょうど練習が始まる女子バレーボール部員と遭遇。明日が公式戦のため、「明日、見に行くから頑張れよ」と一声かけて学校を出る。朝からサッカー部に陸上部がそれぞれに練習し、ソフトテニス部は他の複数校と合同練習。吹奏楽部は、近々あるコンクールに向けて全力で調整中。駅に向かう途中には、午後からの練習に登校してきた野球部員とすれ違う。16日に予定されていたが相手校の試合が雨で伸びたため、19日に。会議のため、見に行けない。おまけに勝っても次の試合日には、私はニュージーランド。すべての部活を現地で応援したいが、体は一つ。誠にに恨めしい。
校長一人が応援したとて、どうなるものではないが、チーム東の一員として、その場の空気を共有したいではないか。自分のために、チームのために、本番で発揮できる、挑戦できる人間になろう、東高生!
あちこちで 蝉に負けじと 吠えまくる