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校長日記番外編〜NZ研修記その9〜

 本日は、特にイベントはなく、一日、バディと授業を受ける。こちらでは当たり前でも日本からすると、新鮮なカタチ。

 みんなで美術の授業を受け、版画をした。リサイクルした家の断熱材に皆好きな絵を彫る。リサイクルと言えば、食パンのバッグクロージャーもプラスチックではなく、段ボール紙で作られている。音楽の授業では、ギターを習う。真剣な表情は、経済の時間。紙に向かう学習の一方で、生徒が自分たちでデザインしたコースター(つなげると幾何学模様になるらしい)を作り、マーケットで売る活動を行っているとのこと。

 こちらの授業時間は、1時間目が8時30分〜9時30分、2時間目が9時30分〜10時30分。ということで、日本では当たり前の10分休憩がない。授業終了のベルと始業のベルが同じなので、数分の集合のズレは許容範囲。ある程度集合すれば、先生が生徒に指示を出す。先日は、タブレットにある身体の仕組みに関するアプリを使用して、クイズ形式で問題を解いていく。1問解けば抽選を引き、そのポイントが貯まる。前の大きなモニターには、それぞれの生徒の名前とポイントが表示され、順位がどんどん入れ替わっていく。楽しみながら学んでいるようだ。が、よく見ると、やんちゃな生徒が4択問題で適当に答えをクリックし、間違えればまた適当にクリックして、ポイントを稼ごうとしている。要領をかます生徒はどこにでもいるものだと見ていたが、やはり、1位は安定して成績を伸ばした生徒だった。

 その隣の(といっても壁はない)教室では、人間の消化器が書かれてある紙を配付され、胃や食道、小腸、大腸を切り取って、身体に貼っていく。何事も言葉で覚えるのではなく、身体で覚えるという印象だ。

 「English」(日本で言う「国語」)の教室には、壁にたくさんの絵やポスターが貼ってある。入った瞬間、うちの生徒に「美術の授業?」と聞いてしまったぐらい。よく見ると、すべて言葉をテーマにした絵やポスターだった。表現力を重視しているのだと理解した。

  知識より どう使うかが 見ものかな

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