校長日記其の六百四十六~真夏の嬉しい一言~
NZの余韻も一瞬で溶けてしまいそうな日本の夏。大阪も浪速の根性復活せよとばかりに、激しい日差しとアスファルトからの熱のサンドウィッチで攻めてくる。蝉は蝉で、一匹でもなかなかの騒がしさにも関わらず、今がこの世と「チームGG」で攻めてくる。ただ、騒がしさも慣れると眠たくなるというから不思議だ。この校長日記も、12日ぶりに通常バージョンに復活。
さて、生徒達は、この暑い中、部活動真っ盛り。グラウンドにテニスコート、体育館にピロティと空白を埋めるように生徒が動き回っている。それぞれ夏の大会に臨むため、練習に励んでいるが、先週28日に終了した吹奏楽部のコンクールについて、知り合いから一報を得た。このコンクールは私もぜひ鑑賞したかったのだが、今年はNZ研修のため行けず。狙っていた成績は残せなかったが、顧問からはよく頑張ってましたよ、と聞いている。
実は、私の知り合いで、お子さんが別の高校の吹奏楽部に所属しているという方がいて、その方から今回のコンクールの様子を伺った。その方は、東高校の部員の皆さんが、真剣に、一生懸命演奏している姿を見て感動したという。自分の息子も日頃のだらけた様子とはまた違う一面を見られてよかったともおっしゃるが、そのうえで、「音楽は素人なので、演奏の良し悪しはわかりませんが、東高校の真剣な眼差しで懸命に演奏する高校生の姿に感動しました」とおっしゃってくれた。また、うちの生徒達にぜひ、「君たちは人を感動させ、元気を与える素晴らしい力を持っている。これからも頑張ってください」と伝えてくださいとも。と、本日は、思わぬところから、嬉しいお言葉を頂戴し、急に気分が良くなった。生徒たちも、直接褒められるのも嬉しいが、このような「間接的な誉め言葉」は、意外と心に響くものだ。知り合いに感謝、である。
今回のコンクールはNZ研修の最中であったので、部長にも「すまんな、見に行かれへんけど、絶対頑張れよ!」と一言伝えていた。さきほどの知り合いからの言葉を伝えたら嬉しそうだった。やはり「見てくれている人は、見てくれている」し、「どこで誰が見たり聞いたりしているかわからないので、一生懸命やることはすごく大事だということ」である。
おかげさまで、暑い夏に、一瞬涼しく、爽やかな気分になった。人の心を動かすのは、やはり真摯で誠実な態度と行動である。暑さを上手く受け流し、頑張れ、東高生!
この汗を 知ってくれるか あの人も