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校長日記其の六百五十二〜終戦記念日と台風と〜

 昨日まで学校閉庁日ということで、校長日記も小休止。夏期特別休暇をいただいたが、特に遠出をすることなく、時が過ぎた。テレビでは、相変わらず帰省ラッシュやコロナ明けの人出、外国人の訪日人数の増加や日本からの海外旅行の増加など、毎年恒例の日本のお盆の様子が取り上げられているが、いわゆる「いなか」「里」が大阪で、帰省という言葉とは無縁だし、そのいわゆる儀式に伴うラッシュの中へ、旅行という名の修行に自ら身を投じる勇気もないので、今年もブレずに不動のお盆であった。ただ、一昨日は台風7号の上陸により、学校が心配で様子を見に行った。教職員による事前の様々なはからいのおかげで、特に被害は聞いていない。

 さて、昨日は終戦記念日。例年は、夏の甲子園大会でも黙祷が行われ、その何とも言えない、消せぬ事実を心に刻む貴重な時間を共有するのだが、今年は台風のため甲子園は中止のため、その時間は別の場で共有。自身の経験のないことではあるが、「忘れないこと」を肝に命じる。

 昨日は、ある報道番組で、神戸空襲を経験した女性の方が、自分自身の体験を語ろうと決意し、様々な講演や語りを催し始めたという特集を見た。その方は、「自分の戦争体験は、広島や長崎の原爆体験に比べると大したことではなく、人に語るようなものではないのでは・・・」と感じ、特に人に伝えることはしていなかったが、周りの体験者も減り、「やはり伝えるべきだ」と決心されたという。

 戦後78年、実際に戦争を体験された方も少なくなってきた。その方は8歳の時に神戸で空襲を体験されたそうだが、その状況は今もはっきりと覚えておられる。そのような消えぬ記憶はぜひ後世に伝えていただきたい。広島の原爆記念館にも多数の方々の被爆体験が語られている。その方々の記憶がなかったことにならないように、時代は変われど、自分の知る記憶として子どもたちに伝えていかねばならない。

 そんな終戦への思いを知ってか知らずか、時代は変わり、「天災は 忘れぬうちに やってくる」。50年に1回や100年に1回の大雨や暴風が、数年に1回のレベルで飛んでくる。九州や沖縄など、何度被害に遭うのかとお気持ちを察するばかり。他の地域に比べると大阪の被害は少ないほうだが、他の地域と同様、「今まで生きてきて、こんなことはなかったんですが・・・」というようなことが起きてもおかしくない。「備えあれば憂いなし」の心がけだけは持って過ごしたい。

 ちなみに、学校医閉庁日といえども、大会参加中の部活動、大会を控えている部活動は、もちろん練習に励んでいる。また、HPにあるように、課題研修の発表会や、WYMなど国際交流にも積極的に参加している。外部での発表は、それだけで貴重な経験になるし、自分自身の足りない部分を振り返ることができる。

 一方、関わっているバドミントンの大会も、シングル、ダブルス、学校チームでの出場と数えきれない参加者数と試合数。本校は、女子ダブルスが強豪との対戦もあったが、7回戦まで進出。7回戦してもまだ先があるのかと驚くが、素晴らしい頑張りだった。また、運営の方々、各校の顧問の先生方には頭が下がる。部活動指導員の方にも誠に感謝しているが、まだまだ働き方改革自体の解決には至らないのが現実である。

 と言っている間に、本校は早くも来週から2学期。夏休みもたくさんの活発な生徒たちと接して思う。2学期は、どんなワクワクが待っているのやら・・・。期待してまっせ、東高生!

  好きなこと やりたいことに 明け暮れて 積み上げた今 腕振るわんと