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校長日記其の六百五十九~「動」の学習~

 昨日から1年生の普通科・英語科は宿泊行事。では、1年理数科はというと、この二日間「探究基礎実習」を行っている。理数科の宿泊行事「野外理科実習」は去る7月8日から10日に、A組・B組それぞれ1泊2日で実施、存分に実習を楽しんだ。今回の基礎実習も恒例で、校内の実験室を使用して実験・検証・発表を行う。普段の時間割ではできない実験を時間をかけて集中して行うことにより、より深く考え、深く理解することにつながる。

 ダンゴムシの生態を研究する生物班に、城北水道の水質を調査する化学班、力学的エネルギーを研究する物理班、そして数学班と、各分野ごとに数グループに分かれて取り組む。これまでの実験や仮説と同様の結果になれば、それはそれで納得だが、違った結果になった時が探究のチャンス。「なぜ?」のアドレナリンが一気に湧いてくる。グループ内で、こうじゃないか、ああじゃないかと議論する。

 プレゼン資料の作成も、今は1人1台端末Chrombookの活用で、同じデータを共有し、各ページを振り分け、同時に数人が作成、追記修正も自由にできるので、時間も短縮できるし、疑問点も即確認し合えるので非常に効率的だ。それぞれの得意不得意もグループ内で補えるので、人間関係も深まる。8月末の発表が楽しみだ。

 というわけで、東高校の最大の魅力は3学科の特色ある教育。各学科が切磋琢磨してお互いを高め合う。2月には、3学科合同の生徒研究活動発表会を開催し、お互いの発表に刺激を受ける。「勉強は静かに集中して」というのは、一昔前の固定観念。大切なことは確かだが、少々ガチャガチャしていようが、対話や実験、ひいてはそこから派生する雑談であっても、「意志あるザワツキ」であれば、新しい気づきを生む可能性があるということを十分に理解しておくべきである。アンテナを張って、頑張れ、東高生!

  気がつけば もはや会話は アインシュタイン

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