校長日記其の六百六十一~夏の後悔~
24時間テレビも終わり、世間一般の夏休みも終わりつつある。私の人生、反省ばかりだが、正直、後悔はあまりしたことがない。そんな私でも、この夏、一つの後悔がある。
自身の今年の夏休みは、NZ研修に始まり、バドミントン大会の役員、近畿地区の校長会と、何やら例年以上にあっという間に過ぎ去った印象。特にバドミントン大会は、シングル・ダブルス・団体と会場も分かれるし、選手が出場する日も時間もたくさんありすぎて、トーナメント表もページを何回も繰って確かめる。この時間に行けば大丈夫だろうと行ってみると、すでに終わっていたり、逆にまだまだで相当待つことになったり。
8月16日の日記にも書いたが、そんな中で、マッチした試合が、東高校男子団体の1回戦と、女子ダブルスの1~5回戦。どちらの試合でも、ベンチに入らせてもらって、生徒の頑張りを近くで見ることができた。
男子団体の1回戦では、2セット先取の後、惜しくも1つ落としたが、そのあと快勝で1回戦を突破。時間の都合で2回戦以降、付き合うことはできなかったが、チームとしての汗を感じられたのは新鮮だった。女子ペアの1組のベンチにも入ったが、接戦ばかりを勝ち進み、結局その日は4回戦を突破した。先を見ている二人にとっては通過点。翌日の試合に向け「頑張ります!」と一言。「よし、明日も応援に来るわ!」と約束したが、翌日は、急用のため、行けなくなった...というのが、私の「夏の後悔」。
顧問に聞くと、「7回戦まで進みましたよ」と教えてくれる。ということは、あれから2回勝ったということか。強豪が勝ち残っている中、素晴らしい。(良かったけど、見たかったな、応援に行けなかったことを謝らんとあかんな)と思っていたが、ようやく今日、その一人と会えたので、「応援に行けず、すまんかった。2つ勝ったそうやな。よー頑張ったな。」と言うと、「ベスト8でした。校長先生が来てくれたら、もう一つ上に行けてましたよ。」と言ってくれる。7回戦という言い方とベスト8は印象が違うなと思いつつ、お世辞とはいえ、ありがたい言葉であり、後悔がさらに増す言葉。あらためて、放課後、二人にお詫びと「ベスト8おめでとう」と伝え、ホッとした。
彼女たちだけでなく、日頃から好きなことに取り組む姿は、見ていて気持ちがいい。そういう意味では、東高校には見るべき姿はそこら中に溢れている。時間は足りぬが、少しでも時間を作り、一人でも多くの頑張りを見届けたい。当然、期待しているのは私だけではない。きっと誰かが見てくれている。頑張れ、東高生!
夏過ぎて 秋来にけらし ひんがしの 子ども褒めたし 鼻高々に