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校長日記其の六百六十二〜探究の途中〜

 本日は、2年生理数科の「理数探究」中間発表会。1年の先行研究の理解に始まり、探究とは何か、学ぶとは何かを考え、自分たちの専門分野からテーマを設定し、調査研究に取り組む。多くの班は必要な実験を考え、結果を分析する。実験をしているうちに、実験そのものが目的になり、はてさてテーマはなんだったっけ?この探究の目的は何ぞや?と大事なことを見失うことにもなりかねないが、そのあたりは、比較的ブレずに進めているようだ。

 発表は、数学班に始まり、物理班、化学班、地学班に生物班。研究過程も様々だか、役割分担も様々だ。全体的に、昨年の同時期よりは、体裁として整っていたような気がする。実験の条件や材料、試行回数など、突っ込まれた質問に詰まるところもごまかすところもあったが、皆何とか発表を乗り切った。ただ重要なことは、ここから先の取組だ。今日、自信を持って「成功した」と言える班は正直少ないのではないか。「おっ!?」「なるほど!」と思える部分は確かに見えたが、まだまだ改善する余地ありあり。発表後の質問や別班の発表にヒントはやまほどある。自分たちで振り返って、どれだけ気付き、動くかである。

 十分にある「伸び代」も、放っておけば成長はない。「探究」も途中経過。たくさんの気づきを修正に結びつけながら、より良いものにしていけば良い。主体的で対話的で深い学びは結果がすべてではないので、その経過にこそ意味がある。自分の気付きは仲間と共有し、対話しよう。頑張れ、東高生!

  プレゼンに 目から鱗と 手を叩く

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