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校長日記其の六百七十一〜勝って兜の・・・〜

 昨日は、ラグビーワールドカップの日本の初戦。相手は初出場のチリ。いきなりトライで先制されたが、その後は危なげなく試合を進めて、見事勝利。終わってみれば、計6トライをあげて、ボーナスポイント1点をゲットし、勝ち点5。後々この勝ち点1が明暗を分けるかもしれない。

 ラグビーは、あれだけいかついルックスかつごつい体格の選手ばかりにも関わらず、とりわけ「紳士のスポーツ」と呼ばれる。昨日の試合を見ていると、それも然り。とにかくルールにたくさんの反則が定められている。ノックオンやスローフォワードにノットストレートなど、故意か否かは関係なく不公平は許さないし、ピックアップやオーバー・ザ・トップなどずるいプレーも許さない。特にハイタックルやノーボールタックルなどの危険なプレーをした選手に対しては、レッドカードで退場を宣告されることもあるし、そこまで行かなくてもイエローカードにより「シンピン」として10分間の「反省タイム」」が与えられる。当該の選手は、その10分間を、自分のプレーを省みながら、一人足りない我がチームを祈るように見つめる。その間は失点する確率も上がる(昨日もその間に日本が得点した)。誠に理にかなったルールだし、それを紳士的に選手たちが納得しながらゲームを進めていることに尊敬する。日本チームが勝ってくれたら嬉しいが、何よりどのチームも怪我なくノーサイドを迎えてほしいと願う。

 さて、世界戦ではないが、東高校野球部も昨日は秋季大会2回戦で高槻高校と対戦。試合会場につくと、1回終了で0−0。2回表東高校の攻撃から応援。すると、いきなりヒットでランナーが出塁し、ヒットと犠牲フライで2点を先制。思わず、自分のビジュアルを忘れて、(私は勝利の女神か?)とほくそ笑んでいると、保護者の方に声をかけられ、応援グッズの『東魂タオル』と『東魂うちわ』をいただく。横を見ると、大勢の保護者の皆さんが応援に来てくださっている。暑い中、ありがとうございます!

 2回裏。「点取った後が大事やぞー」と、ベンチから意味のある声が飛ぶ。・・・が、やはり上手くいかないこともある。一番避けるべき先頭打者に四球を与えてしまう。連続四球も重なり、結果1点を失う。ややもすると崩れそうな雰囲気もあったが、落ち着いて何とか最少失点に抑えた。実は、この崩れそうで崩れないというのは、気持ちが安定している証拠だし、味方の意気を下げないチカラでもある。

 そのおかげで、5回表にはヒットを重ねて2点を追加し、4−1とリードを広げる。しかし、その裏、少し意識したか、またもや先頭打者に四球を与えてしまう。投手心理までは分からぬが、2回裏が頭によぎって(四球はいけない)とネガティブな意識が強すぎたかもしれない。あくまでも私見だが、(ヒットならOK)とポジティブに意識した方がよかったかも・・・。結果、2点を取られたところで継投。悔しいだろうが、しっかり試合を作ったし、十分に伸びしろもある。後は任せれば良い。それがチームというもの。

 その気持ちに応えるように、背番号1が躍動。その後、9回まで無失点に抑え、4−3で2回戦を突破。しんどい試合が生徒を成長させる。「Brave Blossoms」ラグビーJAPANもチーム東も、勝って兜の尾を締めよ、というところか。次も頑張れ、東高生!

  東魂を ボールとともに つなぐ秋

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