校長日記其の六百七十八~生き方改革~
今年の敬老の日は9月18日だが、もともとの9月15日現在の総務省の人口推計によると、80歳以上の人口が初めて10%を超えたという。一方で、65歳以上の高齢者は昨年より1万人減り、初めて減少したという。自分の住む地域は地の方が多く、越してきた30年前と比べても、周りはご高齢のご隠居さんばかり。定年も65歳に延びるが、その65歳以降69歳までで働いている方は何と50.8%いて、70歳以降74歳までで33.5%もいるという。
生活のためというのっぴきならぬ状況や、「傍(端)を楽にする」という信念や信条からの『働く』という選択肢ならわかるが、思うに、働いていると妙な「安心感」があることも確か。要は、自分が必要とされているとか、何か役に立っているとか、生きているという存在意義、存在価値を感じることが大きいのだろう。逆に、職場に十分貢献し、定年を迎えて退職したのに、趣味に興じて悠々自適に暮らすということに、何やら「罪悪感」を感じてしまう人もいるような気もする。
先日、今年度54歳から60歳を迎える教職員に対し、「61歳以降の働き方」に関する意向調査があったので、冒頭の人口推計記事と合わせて、ふと、働き方改革...いや自身の「生き方改革」について考えるようになった。さて、どう生きるべきか...。
もとより、高校生にとっての人生はこれからだが、たった3年はやはり短い。今今、100年人生を考えることもなく、それこそ「今を一生懸命生きる」。その3年間が、その先の長くて濃い人生に確実につながる。東高校は100周年。君たちの今を全力で生きよう、東高生!
100年の 先は知らずや 今生きむ