校長日記其の六百八十~〇〇の秋~
今朝は突然涼しくなった。いや、これまでも少し暑さがマシになったと感じたことはあったが、今朝はようやく脳内に「秋」という言葉が生まれた。
奇しくも、今日から大学共通テストの出願が始まった。一般的には、脳も身体も秋を感じて、「スポーツの秋」「芸術の秋」となるが、受験生にとってはまさに「受験勉強の秋」となる。
本校でも250超の生徒が受験する予定。今朝も京橋門で、3年生数名と共通テストのことで言葉を交わしたが、そのうちの3名との歩きながらの会話。
「皆、共通テストは受けるんか?」「私は受けません」「指定校?」「いえ、公募推薦です」「そっか、共通テストを受けないということは、受かる気満々やな。ええこっちゃ」(もう一人に)「君は?」「私は受けます」「そうか、これからが勝負やな、いい結果になるよう頑張れな」(最後の一人に)「君は?」「私はシコウテイです!」「始皇帝っ!?」「あ、指定校です」「あぁ、いつから偉なったんかなと思たがな」(笑)
...と、くだらぬ会話で和んだが、今年の受験生は、某塾関係者によると『追い風』と『逆風』が吹いているとのこと。現3年生は昨年より3,4000人ほど少なく、近年では最大の減少幅となる。それに伴い、大学志願者数も減少すると想定されており、これが『追い風』。ところが、その一方で、来年度は新教育課程対応による入試制度の変更で浪人できないと考える、これが『逆風』。特に、この『逆風』が「チャレンジ」しない安全志向を生み、大きな影響を及ぼすという見立てである。学校としても、受験校決定に際し、これまでのデータをもとに生徒、保護者と相談するが、例年通りにはいかないのではという懸念もある。
ただ、自分の人生を決める(かもしれない)大学選びは、最終的には生徒自身が決定するもの。自分をどこまで信じられるか。また、信じられるまで頑張れるかだ。時間は限られるが、焦らず一つずつ。冷静に頑張ろう、東高生!
人生は 人と比べず 人に生く