一般企業同様、各学校には、労働安全衛生法により、「安全衛生委員会」が設置されている。これは、労働者の危険に関する対策や、労働災害などの重要事項に対する原因究明や再発防止を行う「安全委員会」と、労働者の健康障害の防止や、健康保持に関する対策や、労働災害などの重要事項に対する原因究明や再発防止を行う「衛生委員会」を兼ねたもので、月1回の開催が義務付けられている。
本校も毎月第二火曜日に開催し、産業医の方からコロナ、インフルエンザの感染状況や医療機関の現状報告、健康上の留意点などのご助言をいただいており、当然ながら、昨今の教員の時間外勤務過多による働き方改革についても改善すべき点として挙げられる。
これについては、すでに公表されている通り、今年度から、校務運営の効率化として、「一斉定時退庁日」や「学校閉庁日の拡大」に加え、「資料のペーパーレス化」「会議等の効率化」、外部対応においても、「時間外の外線電話の受付中止」を導入している。2学期からは、保護者の方に「欠席連絡の効率化」として、Classiでの連絡にご協力いただいている。
上記の取り組みにより、確かに効率化は進み、時間外勤務についても改善の見込みはある。ただ、一般企業と学校との大きな違いは目の前に生徒がいるということ。また、場合によっては保護者の方とも密な連携が必要になるということで、本来、生徒と向き合う時間を確保するための効率化が、定時退庁を優先してしまうことで、皮肉にもその時間がとれないことに繋がってしまうことになってしまう。
確かに考え方には様々あり、その考えようによっては、世間を騒がす『ブラック』と受け取られる一面もあるが、私自身は30年以上の勤務の中でそれを感じたことは一度もないし、生徒の人生を預かる仕事として、(人の命を直接預かる医師や看護師の方々を思うと)しんどいのは当たり前で、それよりも生徒の変化、成長を感じた時の喜びの方が数倍勝っているのでノープロブレムだった。
自身の考えを押し付けるつもりは毛頭ないが、現在の人数で、週5日8時半から5時までで、授業、教材研究、会議や打合せ、生徒指導(これだけと思ったら大間違い)など、全ての業務を終えられるとしたら、その人はきっとスーパーマンか、早送りの人生を送れる人、あるいは帰宅後に汗を書いている人である。
それでも、毎年、東側高校には10名ほどの卒業生が教育実習に来てくれる。担当の先生の仕事は増えるが、将来の教育界のためにはありがたいことだ。
仕事選びも一苦労。自分の本音に合う仕事を、東高生!
何事も 行間読みが 大事です