最新情報・お知らせ

校長日記其の六百八十二〜「ググる」から飛躍した話〜

 「ググる」という言葉は、現時点で広辞苑には掲載されてはいない(と思う・・・)が、三省堂の国語辞典には掲載されている。国語辞典に掲載されるか否かは国民の使用頻度や語意の普及度合いと、その辞書の編集方針に基づくものだが、言葉の普段遣いについて、世間の大半は辞書ありきではなく、日常ありき、実用ありきで使っている。ゆえに、私も含め、言葉の使い方に敏感な国語教師以外は、基本的には通じればよいと考えている?・・・と、話が脱線しそうになったが、今日は、そのすでに死語と化している?「ググる」の元になった「Google」のロゴの話。

 現在、私も仕事で1人1台端末Crombookを愛用しているため、もっぱらあてにしている「Google」だが、本日、Googleを開くと、そのロゴが「G25gle」となっている。もしや何かウィルスに感染したか、と一瞬ヒヤッとしたが、いや、このロゴは季節や流行りに応じて、モノや動物に変わっていることもあるぞと思い直した。しかし、『25』とはこれ如何に?と「G25gle」を「ググって」みると、なんと「今日のDoogle」に「Google創立25周年!」とあった。なんと25周年とは、時の経つのが早すぎる。

 25年前といえば、私が前前任校勤務時、普通科、専門学科に続く、第三の学科といわれた「総合学科」を設置した平成10年にあたる。その2年後、3年生に(現在、本校でも探究活動として取り組んでいる)「課題研究」が教育課程に現れた。当時、「総合学科」も「課題研究」も、海のものとも山のものとも分からず、いくつかの先進校でも、よく理解されておらず、正直言って何をしていいのかどこの学校も困り、持て余していた。そういう先進校の様子を見て、あとに続く学校はさらに何をしていいか悩んでいたようだが、私にとっては他校が何に悩んでいるのか不思議だった。というのは、私にとって「何をしていいかわからない」は、「何をしても良い」と同義だったからだ。

 「何をしても良い」となれば、インパクト第一の信条に基づき、うちの探究推進部同様、当時初の総合学科長を拝命した私は、学習指導要領からはみ出さない程度に、「課題研究」を生徒の自由な発想のもとにテーマを設定し、調査研究、分析を通して新しい気づきを求め、プレゼンテーションにより他者評価を得て、自らを確認するという目標を掲げ、教材「課題研究ノート」を担当で自作し、発表会をイベント化して総合学科一期生の学びとした。発表会では、ある生徒が「ミイラの研究」の発表で、自身がミイラ男になって発表したが、当然、「課題研究」の理解に温度差があったため、賛否両論、他の先生方からは「こんな遊びの時間は無駄」「受験勉強をさせた方が良い」「漢検、英検などの資格を取らせた方が良い」等々の実益を取るというご意見をいただいた。もちろん、週3時間あるので、そういう使い方もありだとは思うが、それは新しい学習指導要領の求めるところではないと思っていたので、一部それらのご意見を取り入れたが、根本的なところは、現在の本校の探究活動に通じる学びを重視した。今こうして縁あって、東高校の探究活動に関わり、当時の主体的な学びの香りを感じることができて嬉しい限りである。

 ただ、これは余談だし、もちろん学校によるところもあるが、学校間の情報交換において、あれから25年たった今でも、「探究の時間って無駄ではないですか?」という声を聞く。そのたびに、(実は小学生の頃から感じていたが)教育の世界はやはり変わらないなぁと感じるのである。「無駄」と思うなら「無駄」にならないように考えればいいのに・・・と単純に思うのだ。

 今日は、「ググる」から「G25gle」へ、25周年から25年前へ、相当話が飛躍してしまった・・・。東高生よ、「ググる」も良しだが、生まれた時から「ググれ」たことを幸せと感謝しつつ「ググる」こと。そして、必ず「ググる」以上の学びを得ること。それを忘れずに、東高生!

  「ググれ」ども 決して「グレず」に 生きようぞ