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校長日記其の六百八十五~決して一人にしない!~

 本日、2年生は学年集会。普通科は修学旅行、理数科は先端科学研修と名前は違うが、同じく3泊4日の修学旅行を控えていることもあり、体育館に集まった。

 先日も1年生が学年集会を行ったが、そもそも本校は他校と比べると集会が少ない。一般的には各学期の始業式と終業式に加え、月例の全校集会がある。多い所は週3日ある学校もある。コロナ禍で集会を控えた学校もあるが、本校は(古くは知らぬが)コロナ禍以前から集会はなかったようだ。

 特に伝えたいことや共有すべきことがないのに集まるだけ集まるというのは不毛たが、やはりこれは全員で共有すべきだ、今伝えねばどうする、という場合はタイムリーに集合すべき。

 今回は、修学旅行前に2年生としての自覚を促すとともに、最近やや緩んできた人権の視点、SNSの扱いについて、あらためて生徒たちの意識を強めるための集会。

 人権担当からは「楽しく盛り上がる中にも、不安になっている人がいる」「決して一人にしないでほしい」と話があった。また、SNSについても、「何気なく投稿した一言が、人を傷つけることがある。」「後で削除したとしても、それを見た人、読んだ人の傷は残る」という話があった。

 加えて、学園主任からは「寛容性」の話があった。自分と気の合う人よりも、実際は気の合わない人の方が多い。だから、ぶつかることは仕方ないが、ぶつかり続けるのではなく、最終的には自分と違う部分、会わない部分を受け入れるべきだ。そういう「寛容性」を身につけてほしいと。

 社会に出たら、いろんな人がいて、会社においても自分と合わない人がたくさんいる。それでも、上手くコミュニケーションを取りながら生きていかなくてはならない。それは学校も同じ。自分と全く同じ趣味や志向、考え方の人などほとんどいない。少し気が合う、趣味が合う、喋っていて楽しい、一緒にいても疲れないなど、何か気の合うところで友達になり、同じ時間を過ごすことで、より深く相手を知り、自分をさらけ出せるようになる。最初はとっつきにくいと思ったけれど、喋ってみたらいい奴だった、などはよくある話。

 「すぐそばにいる仲間を、決して一人にしないこと」ぜひ、一人ひとりが意識してほしい。

人に優しく、自分に優しく、自他尊重、東高生!

  鏡見て 人と比べず 人を認めて

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