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校長日記其の六百八十八〜テストは秋風とともに〜

 本日より中間考査が始まった。片手に問題集やノートを持って登校する生徒の姿が目につく。

 先日、3名の生徒と校舎から帰りが一緒になり、「楽しいテストが始まるなぁ」と声をかけると、急に「誰がテストの時間割考えたんですか!?」「木・金と数学が続くんです。一つ来週にしてくれたらいいのに。」「三連休の無駄遣いです」と皆で気色ばむ。(なかなかうまいこと言うな、と思いつつ)「数学苦手なんか?」「そうです」「でも得意な子にしたら、いい時間割になるのでは?」「得意な子なんていませんよ。英語科なんで」「いやいや、英語科にも得意な子はおるやろ」「いえ、いません!」と断言する。「いやいや、それにしても英語科中心に時間割作ってるわけじゃなく、いろいろ全体考えて作ってるわけやしな」と説明するが、今の彼女らにそれを受け入れる余裕はないようだ。

 いい頃合いで京橋門となったので、「さようなら」と左右に別れた。あーだ、こーだと言いつつも、家に帰れば仕方なく、不満は横に置き、一生懸命勉強するのが、東高生。きっと大丈夫。信用してるし、期待してるで。テスト頑張れ、東高生!

  秋風は 焦りとともに やってくる