【２年普通科修学旅行④】いつの時代も平和を願って
本日最後の見学場所である大刀洗平和記念館にやってきました。
かつて陸軍の拠点だった太刀洗飛行場のあゆみを、単に展示で見るだけではなく、館長様からの解説、朗読を聞くことで、生徒たちとほぼ同い年の少年兵の思いをシンクロさせている生徒が多く見られました。多目的室で見た映画の中に、特攻隊として出撃２時間前に撮影された有名な写真「仔犬を抱いた少年兵の写真」の話がありました。展示にもその写真があり、あわせて展示されていた、写真の中の１人が詠んだ辞世の句の中の「轟沈」という言葉に、生徒もあどけない少年の表情とは裏はらの、何かを感じ取ったようです。楽しそうに写真を撮る生徒たちの中にも、それぞれの思いが宿った時間となりました。
展示見学後に館長様から「当時も今も、平和を願う気持ちは同じであるということを生徒さんたちに知ってほしい」とのメッセージを、記念館の資料とともにいただきました。学校に帰ったら、図書館に寄贈しますので、ぜひ手にとって、当時の少年達の思いを受け止め、あらためて自分なりの平和な世界のために必要なことを歴史から考えてほしいと思います。