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校長日記其の七百〜その頃、学校では・・・〜

 すでにご案内のとおり、現在、2年生の普通科・理数科は九州と関東に分かれて、高校生活最大のイベントともいえる「修学旅行(研修旅行)」の真っ最中。日々、学校HPでその楽しい様子が映し出されているが、校内は、その興奮をよそに、静かで落ち着いた様子で授業が展開されている。

 3年生の「古典」の授業は、日本独特の表現である敬語。入試でも特に扱われる「敬語」は、その物語の作者、物語中の話し手、聞き手、セリフの中の話題の人物など、登場人物の関係性を把握しておかないと行けない。また、主語が省略されることも多く、登場人物が多くなれば、誰が誰に何をしているのかこんがらがってしまうので、慣れないと非常に難しい。担当教員は、登場人物とセリフを切り替えるなどして、わかりやすく工夫している。

 1年生の「情報」の授業は、すでに生徒が取り組んだ成果として、グラフを作成していた。同じ数値の推移を個々の生徒でグラフにするのだが、作り方によって微妙に見た目が異なっている。本日は、続く課題として、店の経営者になったつもりで、エクセルを活用した商品のコントロール。うどんやの設定で、どのメニューを追加し、どれだけ販売するかなど、実践的で興味深い課題。今日は段取りの説明のみだったが、基本的に限られた授業時間内で完成させる。生徒もワイワイ楽しそうだ。

 同じく1年生の「英語」は、重要なフレーズをQ&A形式のペアワークで進める。端の席に座って見学していると、「そこは隣と、そこは後ろとペアで・・・、えーっと、あなたは校長先生とペアね」と、前の席の生徒とペアになる。運悪く私とペアになったにもかかわらず、その男子生徒は積極的で、「まずは、ここに先生の答えを書いてください。待ちますんで。」と、余裕の待ち。傍観者から急に当事者になり、焦る私もなんとか課題をクリア。ボーっと見学していてはいけないなと思い、次のペアワークに備えて次の課題に早めに取り組む。よし、次は大丈夫・・・と安心していると、そこは自習課題ということで省略され、次のプリントへ進む・・・残念だったが、参加型授業はいい緊張感を与えてくれた。

 ということで、学校の基本は授業にあり。効率的で、効果的な授業。そして、生徒が主体的に取り組む授業をめざす。東高生は校内外を問わず、日々充実した一日を送っている。学業も学校行事も全力で楽しく取り組む、頑張れ、東高生!

  天草で イルカとともに 走る船 我もそこまで イルカと行くか

  空澄みて 阿蘇の山にも 負けぬほど 生徒のパワー 天井知らず

  きじ馬に 色を塗りつつ 健やかに 球磨川下りて 一団となる

  赤門を くぐりて未知の 戸を開く 新たな学びに 火がつく瞬間

  筑波山 越えんとするは 遠けれど その麓にも 広がる宇宙

  授業中 油断できぬは 我同じ 僅かな気づきに 今更嬉し