校長日記其の七百五~切磋琢磨~
今週月曜日から来週11月10日(金)までの2週間、「相互授業見学週間」を実施している。これは、6月と10月の年2回、教員が教科に関係なく、お互いの授業を見学し、授業力向上を目的としたものである。教師というのは、自らの経験値で教えることが多く、一度「これでいける」と思ったら、それを貫くことが多い。もちろん、自分にしかできないマニュアルを作り出すことは非常に重要なことであり、逆にそれがなくては芯のない授業となってしまう。しかしながら、一つ言えることは「年々、時代が変わり、当たり前が変わり、生徒は変わる」ということ。それを踏まえて、教員側もその変化に対応しなければいけないし、その一方で、引き続き、大切なことを胸に持ちながら、授業に向かわなければいけない。
本校では、授業のおけるICTの活用率は98%であるが、言うまでもなく、ICTを使えば良いというものではなく、何よりも「効果的に」活用すべきものである。他の先生の授業を見ることで、そういった活用の幅が広がることもある。確かに、ICT教材作成には時間がかかるので一時的な負担は大きいが、一度作成すればマイナーチェンジで済むこともあり、働き方改革につながるものでもある。何より、視聴覚的に生徒の興味関心が持続しやすいことは確かだし、経験のあるなしに関わらず、お互いの発想や工夫を見学し、良いものはどんどん盗むべきだ。教員には教員にしかできないことに集中したいというのが、今の働き方改革の趣旨であるならば、教員はまずは授業を大切にし、よりスキルを磨く必要がある。
今回、6月にも、11月にも数名の先生が研究授業を実施してくれた。昨日もたくさんの教員が見学してくれた。それだけ意識が高いということ。「井の中の蛙」「お山の大将」にならぬよう、自己研鑽、切磋琢磨を続けるしかない。日々進化する、東高校教員チーム!
「学び」とは 真似から生まれる 自分流