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校長日記其の七百九~「東高校の100冊」を手にとる~

 「東高校の100冊」が完成した。これは、本校の教員が東高生たちにぜひ読んでほしいと思う本を紹介するもので、今年度の創立100周年を機に制作されたものである。

 昨今の報道等により、世の中の「先生」に対するイメージは、昔とは大分異なるようだが、昔と変わらず、『個性』はある。教科が違えば、何となく性格も違うし、こだわりも違う。教科に関わらず、興味・関心も趣味も異なる。当然、読んでいる本の分野や趣向も異なる。だからこそ面白い。

 「これは、あの先生らしい」とか、「あの先生がこんな本読むって意外」などと、この冊子を呼んだ生徒たちの会話がはずめば嬉しいし、この冊子を介して、生徒と先生の会話がはずめば、なお嬉しい。そして、この冊子をきっかけとして、「あの先生が紹介するなら読んでみよう」とか、「あの先生とは喋ったことないけど、人柄がわかるかも」ということで、図書館を訪れてくれれば言うことはない。

 そもそも、この冊子の100冊は、東高生にもっと本を読んでほしいという思いで、図書館の利用を勧めるものでもある。科目の勉強も大切だが、読書によって様々な人の考えに触れること、物事を自分で整理することはとても大切なことだ。そういう「読書」の大切さは、皆何となくわかっているものの、結局は自分の感覚や趣味で本を選ぶのが常であり、どうしても共感を得たいがための読書になりがちだ。だから、誰かに紹介された本を読むということも、自分が変わる大きなきっかけになるかもしれない。この「東高校の100冊」から、一つずつ拾い読みすれば、きっと新たな気づきや発見があると思う。教職員のそんな願いが生徒たちに届いてくれればいい。

 そして、本を読んだ生徒は、ぜひ感想を紹介した方に伝えてほしい。私も待ってます、東高生!

  彼の本が 我が骨となり 肉となる

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