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校長日記其の七百十二〜明日を前に〜

 本日は、明日の「創立100周年記念式典」を前に、数々の準備や予行など、教職員、生徒も全員が協力してくれた。個人的には、一生に一度関わるかどうかの一大イベントにも関わらず、これまで正直実感としてはなかった。が、やはり、会場設営や受付などの準備が進むに連れ、いよいよ式典か、と胸がざわざわしてきた。予行が始まり、司会進行の教員から生徒に対し、立ち居振舞いや所作の指導が入ると、ついついこちらも気が引き締まる。
 予行で最も気になるのが、校歌斉唱。以前にもお伝えしたが、コロナ禍で校歌を歌う機会が激減。歌え歌えと騒いでも心ここにあらずでは本末転倒。生徒たちには、今年に入り、再三、校歌を歌うことの大切さを訴えているが、それほど歌う機会もない。
 さて、いかがなものかと、自分自身も大好きな校歌を歌い始めると、何やら私の耳に、自分以外の声が聞こえてくる。ん?どうした?と、これまでにない感覚を覚えたので、よく見ると、生徒たちの口が動いている!いやいや、驚くほど、皆普通に歌っている。10月から、放送部にお願いして、昼休みに校歌を流しているからか?それとも、以前からすでに覚えていて、一人歌うのは恥ずかしいからか、詳しいことは知らぬがこの際どちらでも良い。

 歌唱指導の音楽の教諭が、やはりプロという感じで、「いいですねー、でも、一つだけ気をつければもっと良くなりますよー」と生徒たちの心をくすぐる。言う通り、意識して抑揚をつけると、ほんまや、うまくなったわ、と皆調子に乗り始める。そんな指導を数回繰り返すと、実に見事に、これぞ「校歌斉唱」。本番を前に、涙ちょちょぎれそうになった。みんなで校歌を斉唱することで、新たな絆が生まれれば最高だ。よろしく、東高生!

  いい意味で 期待裏切る また感謝