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校長日記其の七百十六〜英語科の活性化のために〜

 一昨日、1年E組の英語の授業で、台湾の瑞祥高級中学とのオンライン交流の時間を設けた。瑞祥高級中学は、今年、前鎮高級中学とともに、12月に姉妹校提携を結ぶ学校である。といっても、今年初めての交流ではなく、すでに当該校との交流は10年になる。毎年、開催されるWYM(World Youth Meeting)とASEP(Asian Student Exchange Program)に、本校の有志生徒がいくつかのグループに分かれて参加しているが、その際に台湾の学校と交流を継続して深めている。その経緯もあり、交流国を広げる意もあり、台湾を訪れ、姉妹校を結ぶことになる。

 そのオンライン交流では、突然のこともあり、生徒は各自質問を考えていたが、いざ、交流が始まると、周りの目もあり、代表同士の会話がぎこちない。友人同士ならスムーズに流れる会話も初対面の相手、それもそれぞれの代表として、1対1で話すとなると緊張もする。ただ、皆が気づいたのは、いくら英語が話せても、話題がないと会話は続かないということ。「趣味は?」「バスケットボール」「・・・」では、コミュニケーションが成り立たない。続けて「◯歳の頃からやってます」とか「ポジションは〇〇です」「先日の公式戦では惜しくも負けました」などと一言添えると、相手もまた聞きたくなる。こちらだけでなく、それは先方も同じ。まぁこれからいろいろな交流体験を重ねれば、克服できること。心配はない。

 さて、英語科に関連して、本日は、英語・国際関係科設置校校長会の近畿地区研究協議会に参加。実は、校内での2年英語科の「集中ゼミ」と重なってしまい、生徒たちの発表を見たい気持ちはあるものの、役割担当上やむを得ず、短い後ろ髪を引かれながらの参加。府立枚方高校にて、各校の実践発表や「デジタル教育改革」がテーマの講演に加え、公開授業を見学。国際文化科の生徒たちも、本校英語科同様、ディベートや英作文に励んでいた。府立の国際関係科は本校を含み現在14校。総称は「Learn・Experience・Thinking・Spread your wings」の頭文字を取って「LETS」。来年1月28日(日)には、スピーチコンテストやオーラル発表など、各校の代表者が参加する。一年の集大成として、出場する生徒は一生懸命。会場はアウィーナ大阪。ご都合の良い方はぜひ御覧ください。中学生の皆さんもお待ちしています。

 最近、英語科・国際系の学科の人気が芳しくなく、個人的には「謎」でしかない。小学校で英語を習うからか、皆少し英語に慣れていることもあるが、生きた英語を使うなら、3年間の英語漬けのアドバンテージは大きい。今後の社会で英語は必須。もちろん、ポケトークなどのコミュニケーションツールはあるが、自分の言葉で話せる、相手に通じる喜びは別格。校長の立場で言うのもなんだが、自分が今、中学生であれば、理系が苦手なこともあり、間違いなく「英語科」を選ぶ。理由は簡単、「英語」というツールがあれば、世界が変わるからだ。これは好き嫌いではなく、少し経験を積んだだけで、これほどいろんな人と関わることができるのかと実感している。この年になっても見える世界が違うのだから、これが若い時なら・・・と思う。生きた英語を獲得するために、東高校英語科へどうぞ!

  ◯☓$#&の 音が言葉に 変わる時

 後ろ髪を引かれた校内の「集中ゼミ」も、生徒たちは皆研究の成果を上手く発表できたようだ。引き続き、頑張れ、東高生!

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