校長日記其の七百二十一〜ドッヂにする?〜
明日からテスト一週間前だが、生徒たちは欲張り。先週から始まったESW(East Sports Week)、昼休みを活用したドッヂボール大会の決勝等が行われていた。ESWとは、生徒会が自主的に企画した生徒有志のスポーツ大会。強制ではないが、思っているより皆真剣。それでいて「楽しむこと」を忘れていないので、皆笑顔。始まる前から、いわばノーサイド。買っても負けても笑って終わる。実に平和で良い。
有志のチームで出場しているため、チーム名もユニーク。「ポップコーン」に「女梅」、「乾杯パンダ」に「爆夜霧星」に「悪の道代表」??ついついメンバーの顔を確認する。いやいや、実に皆優しい顔よ。少なくとも私よりは善人顔。個人的に理想とする、彼の有名なシャバーニ様(ご存知ない方は検索)も人によってはいかつく見える。人間見た目が9割という本が流行ったが、やはりじっくり付き合わねば真の素顔は見えぬ...と、余談が過ぎたが、さて、ESWの結果はいかに?
2学期の期末考査というのも、生徒にとってはある意味厄介なもので、3年生の進路実現を思えば、避けたい気持ちはわかるし、こちらとしても受験勉強に専念させてあげたい気持ちはある。一方で、高校授業の成績を修めることが卒業、進学の大前提でもある。自信のない生徒にとっては、それこそ優先順位に迷い、避けたいところ。だが、誤解を恐れずに言うと、人生そういうもの。やりたい通り、できることばかりが目の前にあるわけではない。避けたい道を避けたからといって、その先に落とし穴がないとは限らない。大事なことは誠実に目の前の壁を丁寧に力強くぶち破って行くしかない。一旦道を避けても、その次には避けようのない壁が立ちはだかるのである。
抽象的な言い方になったが、要は試験一週間前の前日までドッヂボールを楽しむ気持ちに嘘はないということ。その気持ちに従って精一杯頑張れば、少なくとも「後悔」はしない。それで良い、責任は全て自身にある。頑張れ、東高生!
ドッヂとは 「避ける」という意味 いとをかし