校長日記其の七百二十二~ドラ猫よりドラレコ~
自動車のドライブレコーダーは、今や標準装備となっている?が、今、自転車のドラレコが非常に売れているらしい。言うまでもなく、今年4月から、自転車に乗る際は、ヘルメット装着が努力義務になったし、その根拠は自転車による死亡事故が増えたからである。電動自転車やスポーツ自転車など、自転車の機能も性能も上がったこともあり、運転が楽でスピードが出るとなれば、自動車と同じで、自分の運転を過信して、ついついスピードを出したり、歩道で人の間をすり抜けたり、交差点を無理に突破したりすることがある。おまけに◯ーバーイーツなどの配達人(ほとんどの方は安全運転だが)の暴走も増え、歩行者も無防備に歩けなくなった。毎日、数え切れないヒヤリハットや実際の事故も後を絶たない。ドラレコの記録は、そんな事故の責任の所在が明確になるので、自分を守るために着ける人が増えたという。ヘルメットに装備されているものも、自転車に直接取り付けるものもあるらしい。
本校にも、全校生徒の約3分の1、300名ほどの自転車通学者がいる。電車通学の生徒も「京橋」というどこからもアクセス抜群な最寄り駅を味方に各方面から本校を選択し、日々頑張っている。自転車通学者は、主に正門から登校してくるが、安全第一で正門付近で自転車から降りて、校内は自転車を押して自転車置き場まで向かう。一部のギリギリ通学者を除いては、8時25分までに登校してくる。その者たちは時間にも余裕があるので、自分の後ろから一般の方が来ていないか確かめて正門に近づく(今日も優しい生徒二人組が後ろから来た子どもを乗せた自転車の方に道を譲ってから正門に入ってきた)が、8時30分近くになると、当然急いで正門に向かってくるため、危険度が上がる。生徒には、とにかく時間に余裕をもって登校するよう声掛けを繰り返すしかない。一方、以前、事故のあった京橋門にはカーブミラーを取り付け、注意の立て看板を置いたため、皆、意識して通学してくれている。
自転車も車も、一つ間違えば、被害者にも加害者にもなる。本校では、未だドラレコをつけた自転車は見ていないが、発見次第、インタビューしたいと思っている。この日記を読んだ生徒で自転車にドラレコをつけている生徒がいれば、ぜひ感想を聞かせてほしい。注意一秒、怪我一生。安全運転で、東高生!
人生を 早めるスピード いりません
近頃、俳句には程遠く、標語になってきた・・・。