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校長日記其の七百二十四〜覚える、伝える、訴える〜

 本日、1年英語科のスピーチコンテストはレシテーション(暗唱)。入学時から約8ヶ月、40人で共に英語を勉強してきた。全員英語科生だが、やはり元々得意な生徒と自信のない生徒とがいる。

 コメントでも述べたが、一言でスピーチといっても、学ぶ段階がある。一人でとにかく暗記する段階、覚えているかテキストを伏せて呟く段階を繰り返す。ペアワークしかり、友達や家族に暗唱を聞いてもらう段階。それができたとて、集団の前で話すと緊張して真っ白になる。それをクリアしても、大体人は何かを思い出そうとする時は上の方を見るので、聴衆の目を見られない。

 その辺りのイメージや繰り返しによって、ようやく人の目を見て話すことができるし、さらに身振り手振りを交えて「話す」から「伝える」に変わる。その上に自分の気持ちを同化して、やっと「訴える」に至る。

 そういう日本語にも通じるスピーチを英語で行うのだから、相当ハードルは高い。考えようによっては、自分の作った文章の方が上手くできるのではないか。

 話が長くなったが、今日の選ばれし者たちのスピーチは今できる力は出し切った。進行上、優劣をつけて表彰もしたが、大勢の前で話せるレベルにあることに自信を持ってほしい。数週間前に四天王寺大学で開催された「探究EXPO」で発表した3名も、その時よりも良かった。場数を踏むということが成長につながる。

 英語科の絆をさらに深め、今後の切磋琢磨を望む。頑張れ、東高生!

  口をつく 出会い頭の Oh.sorry