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校長日記其の七百三十〜今の時代に・・・〜

 本日、期末考査が終了。生徒もホッとした表情。テスト期間に3年生数名に聞いたところでは、やはり受験勉強とのバランスが大変だという。指定校推薦や公募推薦で第一志望の大学に合格した生徒は、時間的にも精神的にも余裕があるが、これから第一志望の大学受験を控えている生徒は、両にらみでの勉強に疲れている様子。友人3人で登校してはいるが、一人は受験を終え、二人はまだまだ先がある。心のテンションには差があるだろうが、そこは気のおけない友人同士。いい意味で気を使いながら、お互い応援し合う。そういう仲の良さは十分に伝わる。ぜひぜひ目標を達成してほしい。

 テスト終了ゆえに、本日から部活動も再開。グラウンドや体育館に元気な声が響き、活気が戻った。やはり学校は、元気な声や笑い声がたくさんないといけない。生徒たちが、3年間、今しかできないことや自身の立てた目標に向かって突き進む環境を整えるのが大切。そういう意味で、きちんとアドバイスするのが教師の役目だが、最近は「探究」を大切にしているので、まずは自分で考えることが大切。答えだけを求めるだけではいけない。教師側も、答えではなく、「ヒント」を教える。いわゆる生徒自身の伸びしろを残すことが大切。といっても、実はその方が難しい。答えを教える方がよほど簡単だ。

 牛を水場に連れて行くことはできても、牛を水場に連れて行くことはできても、牛が水を飲むかどうかは牛自身の問題、「You can take a horse to the water,but you can't make him drink.」(馬やったんかい!?)というイギリスのことわざにもあるように、何事も結局は本人のやる気次第というところもある。昔は背中で語る教師もいて、生徒もその姿を信じてついてきた生徒もたくさんいたが、今はひょっとすると後ろに誰もいないかもしれない。寂しい話ではあるが、それも現実。次代の生徒の心をつかむ工夫を続けるしかない。目を見て話そう、東高生!

  その胸に あの手この手で 火を着ける