校長日記其の七百三十三~4日間の脳内感情~
個人的に23日(土)からの台湾研修引率を控え、年内に済ませるべき業務に加え、土日勤務も重なり、この日記も先週木曜から更新できず。という言い訳に任せる、これまた自身の事務処理能力のなさを痛感する。ただ、すでに各担当がHPにアップしているように、先週からの生徒の参加行事に関わり、脳内感情は嬉しさと期待で振り幅は大きかった。
3年生の共通テスト説明会には約230名が参加。年明けに実施される大学共通テストに向け、気持ちを引き締める。特に二日間の長丁場であること、冬場の寒さ対策、体調を整えること、できれば、下見をした方がよいことなど、当日までにできることはすべてやりたい。「どうする家康」ではないが、こうする共テ!」と、自信を持って勝ち戦に臨んでほしい。
一方、2年生は一年後の共通テスト突破に向け、昨年度始めた「トライアルゼミ」を実施。特に来年度は大学入試が変わるため、その予測や考えられる傾向など、塾の専門講師から対策を伝授。こちらもやるべきことが少しは見えるはず。敵を知り、己を知りて、TOPPA!TOPPAN!!
校内だけでなく、校外も生徒の学習意欲は熱い。土曜は関西学院大学主催の探究発表会に英語科の3年生が参加。すでに自身の進路は公立の大学に決定し、普通ならホッと一息というところ、大学の先を見据えて、果敢に挑戦した。高校生の探究学習は、まだまだ学校によって取組に差があるなか、先進的に取り組む学校の高校生とともに学ぶことは、大いに刺激になったはず。自分を画らぬ、その姿勢に脱帽。
日曜は、理数科の生徒達2班が「大阪サイエンスデイ」に参加、発表した。一つの班が、質疑応答で思いも寄らぬ計算ミスを指摘され、一瞬ドキッとしたが、生徒達はミスを認めた上で、自分達の研究の肝となる部分を説明。ミスはミスで反省しながら、その動じない姿に感心した。もう一つの班も同じく堂々とした発表だった。専門の先生方から様々な課題を指摘されたが、研究で大切なことは継続すること。課題があるほどやりがいがある。壁をぶち破れ!
部活動、特に体育館スポーツも大会に挑戦。活動内容はHPの通りだが、昨年名前だけの監督を務めた女バレが、11月に2部に昇格し、この大会でも2勝できたのは、昨年来、大会で負け続けていたので実に嬉しい。男バレも今回は残念だったが、志ある部員も多いので、今後も期待。サッカー部は、日曜に4チームが本校のグラウンドで試合。東のジャパンブルーを始め、いろんな学校のユニフォームに、元気な掛け声があると、学校の雰囲気も変わり、学校自体が元気になる。他校が集まる学校であることにも嬉しいかぎり。
最後は、吹奏楽部のウィンターコンサート。都島区主催で、東高校と高倉中学校、桜宮中学校との3校合同の演奏会。子どもたちを元気にするのが開催の趣旨だが、どなたでも参加可能ということで、生徒の保護者だけでなく、都島区の老若男女、ご家族でたくさん来場され、区民ホールはあふれんばかりの超満員。トップを飾る本校の生徒たちも、ここぞとばかりに日頃の練習の成果を思い切り発表。未来少年コナンのテーマを皮切りに、楽器紹介メドレーやサンタクロースやトナカイも登場し、生徒たちの生き生きとした姿に会場は大盛況。おまけに、子どもたちに指揮を体験させるなど、粋な演出でさらに盛り上げる。演奏者も観客も、間違いなく、全員が幸せになったコンサートだった。
残念ながら、私は私用のため、東高校の演奏が終わって失礼したが、そのあと、思いもかけぬことが...。荷物を片付け帰ろうと京橋門に向かっていたところ、親子3名が京橋門からこちらをのぞいている。コンサートに来られたご家族かなと思って声をかけると、「実は、校内を見学できないかと思いまして...」とおっしゃる。正直急いではいたが、せっかく来ていただいたのに、門前払いはできないし、かといって、人の少ない校内を勝手にご覧くださいともいえない。とにかくここまで来てくださったことへの感謝と、このタイミングでお会いした偶然に身を任せ、「短い時間で申し訳ないですが...」とことわったうえで、校内をご案内。途中、「今日はどこから?」と尋ねると、「堺からです」とおっしゃる。「実は、私も堺です」と返す。「今日は、学校の目の前にある都島区民ホールで吹奏楽部がコンサートをやっていて、今まで鑑賞したてんです」と言うと、「この子も吹奏楽部なんです。姉も吹奏楽部で、今日は別の場所で演奏します」との言葉に何度も驚く。
度重なる偶然をすでに必然、運命、奇跡、とまで拡大し、「これは素晴らしい縁を感じます。きっと大丈夫です。ぜひ東高校へ!」と怪しい占い師のごとき無責任な言葉をかける。ただ、気持ちだけは真実。頑張って入学してほしい。体育館では男子バスケットボール部も他校と試合をしていて、活気あるところも見ていただいたし、短い時間だったが、ご両親ともお話しできて良かった。
ということで、この4日間の出来事に、私の気持ちがこぼれてしまったということ。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。みーんな、頑張れ、東高生!中学生!
これならば 多忙も歓迎 冬の陣