校長日記其の七百三十四~中庭の幸せ~
2時間め、ここ数日見慣れた光景ではあるが、グラウンドで体育の持久走が行われている。男女別に、男子は少し大回りの円を描くように走る。女子は時間走らしく、タイマーのピピピ...という音で終了。陸上部や運動の得意な生徒は、私の目の前を楽々と走りすぎるが、苦手な生徒は少し顔をしかめながら行き過ぎる。それでも力を抜くことなく一生懸命走っている姿に頷き、応援する。
そんなしんどい授業を経ての放課後は、東高校恒例の中庭クリスマスライブ。初日の本日は、フォークソング部とジャグリング部のコラボレーション。どちらも日頃の練習の成果をと、演奏と演技で盛り上げるが、ジャグリング部員の動きにつられ、聴くことが疎かになり、手拍子が一時整わない時がある。それも愛嬌と、観客の皆の見守る温かい気持ちが実に和やかでほっこりする。この空気感が東高校の良いところ。中庭も、春夏の緑もいいが、この時期の少し寂しい感じも、クリスマスの彩りが映える景色になる。この空間を共有したいなと、昭和ゴリラが似合わぬセンチメンタルに浸るのだから間違いない。楽しい一瞬を共に、東高生!
トナカイも 少し休めと サンタ舞う