校長日記番外編〜台湾熱烈研修その6〜
いよいよ本日から2日間、ASEP(Asian Student Exchange Program)が開催される。生徒もこちらに到着後、小港、瑞祥、前鎮の生徒たちとグループを組み、プレゼンテーションに向けた準備、練習をしている。ぜひ、頑張ってほしい。
私はというと、台湾到着後は、土日も含め、調印式や交流開始式、3校の学校視察や市内視察など芸能人並みの過密スケジュール。立場上仕方がないこととはいえ、東高生と会うのは、各校の調印式とその後の少しの時間しかない。一番気になる東高生の活動にじっくり付き合えないのは誠に寂しい。
生徒たちのホストのご家庭にも様々な事情があり、現地の環境や文化に戸惑う生徒もいるため、台日お互いの担当教員で相談しながら進める。せっかく自ら手を上げて積極的に参加した生徒なので、想定外のことについてはできる限り改善できるようサポートに努める。
さて、台湾高雄市を各校の先生方に案内していただく中で、個人的に気付いた点をいくつか紹介。まず、先日の日記でも触れたが、異常なほどのバイクの量。各交差点には、自動車の停止線の前に二輪車用の停止スペースが車2台分ほど確保されている。信号が変わるのを待つ間に、そのスペースにバイクが10台から20台集まってくる。信号が変わると、オートレースのごとく、一斉にスタートを切り、我先にと進む。車も、煽りはしないが、車間距離は割りと短い。タクシーは運転技術を披露するように車間を縫って行く。皆がそうなので、車の量が多く、見ためは渋滞しているが、不思議とスイスイ進む。これはこれでうまくいっている。
ただ、ほとんどの車に日本同様ドラレコが前後に付いているのだが、いったん事故が起こると、比較的温和な台湾人をして、「お前が悪い」「いや、お前が悪い」と激怒して言い合うのだそうだ。ドラレコを見れば、どちらが悪いかすぐにわかりそうなのに・・・と思う。車の右側通行、左ハンドルにも、5日めにしてまだ慣れぬところ。
交通事情で一つ、これは良いと思ったのが、カーブミラー。日本のカーブミラーは景観をそこなるからか、ポールの高い位置にミラーがついているため、視線をだいぶん上げないと上手く見えない。以前から、見通しの悪いカーブで視線を上にした後、また前方に戻すことに常に不安を感じていたので、普通に低い位置にミラーがあるのは運転しやすいと感じた。
食事に関して、台湾はベジタリアンが多く、肉料理にもたくさんの野菜がついてくる印象。味は場所により様々。食に関しては、個人的な好みによるので、多くは語らぬが、香りも含め、日本と全く同じ味というのは今のところない。調味料やスパイスの量もあるが、その違いを楽しむのが良い。それと、台湾の人はあまり自炊をする習慣がないらしい。材料を買って自炊をするほうが高くつくということで、たくさん並ぶ飲食店やマーケットを利用しているとのこと。
少し変わったことばかり書いたが、店の方も、道行く人も、何より優しく人が良い。日本語を話す方も意外と多く、話すたびに温かさを感じることは確か。親日の国であることを実感する。また、到着後、夕方以降は少し冷えるが、日中は21℃から24℃と過ごしやすい。この気候が人を優しくするのかもしれない。
昨日まで朝7時前から始動していたので、少々疲れていたが、本日は今から始動。出勤前の現地レポートは以上。本日は、今年度のASEP会場である中正高級中学へ向かう。教育局(教育委員会)の方々も出席されるという。生徒たちよ、本番は近い。目の前のやるべきことに励め、東高生!
文化の差 五感で感じる 師走かな