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校長日記其の七百四十~「感謝力」~

 本日、3学期始業式を迎えた。ただ、ご存知の通り、能登半島ではまだまだたくさんの行方不明の方がおられるし、学校で言えば、80校超が休校になり、友人と顔を会わせることがままならない状況だ。学校で過ごせる環境にあることに感謝して、締めの3学期に取り組みたい。
 始業式に先立ち、正月の震災や事故で亡くなられた方々のご冥福を祈り、黙祷を捧げた。また、私の講話では、まずは災害について、昔は「忘れた頃にやってくる」と言われていたが、今はもういつ来てもおかしくない状況であり、常に避難経路を頭に入れておかなければならないということ。2日の日航機衝突事故で奇跡的に全員が脱出できたのは、一人一人が命を優先し、荷物等に手を掛けずに、全体がパニックにならず冷静に行動したためだと話し、一部の者が別の行動をすると、その人自身の命だけでなく、周りの人を巻き込む可能性もあると伝えた。

 また、「震災」「感謝」をキーワードとして、54歳の時に阪神大震災を経験され、唯一焼けずに残ったゴルフバッグ一式を見つけたことで、60歳直前にプロゴルファーになった古市忠夫さんの大切にしている言葉「感謝力」について話した。
 昭和生まれの私は3月で59歳。今の生徒たちとは精神年齢はわからぬが、考え方、生き方の違いを痛感する時もしばしばだが、人との接し方、「感謝力」の大切さは変わらぬし、年を重ねるごとに心に沁みてくる。人間である限り、感情的になることもやむを得ぬが、「感謝」の表現としての礼儀やマナー、謙虚な姿勢を心がけたい。
 いよいよ今週末は大学共通テスト。一つの壁に挑む3年生よ。ここに至って、焦りは禁物。開き直りとポジティブ思考で持てる力を発揮してほしい。健闘を祈る!
 1・2年生よ、「自学自習」は「自覚自習」でもある。やらされた感より(自分で)やってる感が、本番の力や自信に繋がる。それぞれに良い一年にしよう、東高生!
  毎日の 所作に現る 感謝力

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