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校長日記其の七百四十一〜攻略法?〜

 今週末の大学共通テストに約220名が臨む。すでに指定校推薦や公募推薦などで第一志望大学に合格している生徒も多々いるが、いわゆる滑り止めとしての合格で、第一志望をもぎ取らんとしている生徒も少なくない。それぞれ入学時は大学受験などまだ先だと思っていた生徒が多いが、さて、今目の前にあるテストの壁をどのような目で見つめているのか。一人ひとりにゆっくりと聞いてみたいところだが、そんな声掛けをしようものなら、そんな暇なんかありません!と怒られそうな気がする。何事にも、ある程度の緊張感は必要だというが、皆が皆、"ある程度"がわかるわけもなく、自分で自分のきついプレッシャーに押しつぶされまいとして、さらにナーバスになるのも仕方がない。

 まぁ、強いて言えば、テストはあくまでも問題と勝負するということ。ともすれば、周りの人間と勝負するという錯覚に陥らないことである。確かに、結果的に周りの人よりもいい点数をとれば、合格する確率は高くなるのだが、別に隣の人と腕相撲をするわけではない。似たことで例えるなら、ゴルフか。ゴルフは3〜4人で一緒にラウンドを回るので、各ホールで周りのプレーヤーとのスコアを気にしてしまうが、実は終わってみれば、自分の実力はやっぱり自分の実力しか出ない。人のことよりも自分がどれだけボールやコースと向き合うか。要は「上がってなんぼ」である。ただ、ゴルフは周りのプレーの途中経過が見えるので、上手い人と一緒に回るとつられて自分のスコアが良くなる傾向がある。それに比べて、受験では周りの鉛筆のカリカリいう音が気になって仕方がない。周りの筆が進めば、ついつい焦りが生じる。

 そんなこともあろうかと、自分自身に言い聞かせてきたのは、「周りは皆じゃがいも」。どれだけ自分の世界に入り込めるか、周りの音が聞こえない状況に持ち込むか。日頃、集中力を高めるために、電車内で音楽を聴きながら本を読むことがあるが、耳に入る音楽を忘れるぐらいほんの内容に入り込めればよしとする。集中できないときは、結果、リズムをとったり、鼻歌を歌ったりして...己の負けと反省。

 なんやかんやで助言しようがされようが、挑むのは本人。自らの攻略法はいかに?最後まであがくか、当日に備えてしっかり睡眠を取るかも本人次第。先日、何かで、東大生の多くは幼い頃から8時間睡眠だと話していた。寝る子が育つのは身体だけではないらしい。tにかく悔いなきよう頑張れ、東高生!

  じゃがいもが だめならカリカリ 「じゃがりこ」で