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校長日記其の七百四十三~久しぶりの〇〇...そして、合格祈願!~

 本日、私用のため、昼休み前に1時間休を取得して、学校の自転車で外出。私用を済ませて、ついでに昼食を取ろうとブラブラと適当な場所を探していたところ、いきなり警官に後ろから呼び止められた。

 「すみません、先ほどパトカーを見てターンされたので...」と言う。『ターン』というほど格好よくはないが、確かに先ほど50mほど先にパトカーが目に入ったが、当然、ターンしたわけではなく、この方面には食事する場所がないようだと引き返したまで。何とその行動が怪しいとされて、警官が追いかけてきたわけだ。

 名前を尋ねられたので、「そこの東高校校長の寺本です」と答える。一応、公務員としてオープンな肩書なので、その一言で済むかと思いきや、さらに、「この自転車の名義は?」と聞く。本格的な職務質問だ。先ほどの私の『ターン』がそれほど素晴らしかったことにしておこう。「学校やと思いますけど...。事務に確認しましょうか?」「いえ、こちらで調べるので結構です」と後から来たもう一人の警官が言う。二人の警官に問い詰められるとは、ますます不審人物になっているではないか。

 しばらく待っても向こうの反応がないので、やはり自分で事務室に電話した。なじみの声に、「すみません。今警官に止められて、自転車の名義を聞かれてます。学校ですよね?」と聞く。が、そうやってあらためて聞かれると、誰しも不安になる。「ちょっと調べますので」と、しばらく待つ。そうしている間にも、そばを通り過ぎる一般の方々の好奇に満ちた視線が強くなる。(あの人何したんやろ?)(たぶん、あの自転車パクったんやで)と聞こえぬ声が聞こえてくる。

 私自身、幼き頃から目ぇも悪いし目つきも悪い(オトンオカンごめん)ので、実は職務質問の経験は豊富。もちろん犯罪に心当たりはないのでドキドキすることも不安なこともないが、やたら職質を受ける要因が何なのか知りたい。ということで、そういえば職務質問って久しぶりやなぁ、と思っていたら、警官が「あ、大丈夫でした。東高校さんでした」と言う。だから言うてるやん、と口には出さずに、「そうですよね」と返す。

 「どうもすみませんでした」の一言を残して、二人の警官は早歩きで去っていった。パトカーの前でターンした者は明らかに不審者であり、警察官として適切な職務を果たしたことは確かで、二人を攻める気持ちは毛頭ない。京橋の平和を守ってくれればそれでよい。

 いやいや、実は本日はこんな話を書く予定ではなかった。明日に控える大学共通テストを受験する3年生にエールを送ることが最大のミッション。

 2階の教室をのぞくと、20名ほどが明日に備えて、勉強と確認をし合っている。台湾で仕入れた『ねぎクラッカー(クリーム入り)』を一人ずつ配り、励ます。励ますのではなく、『ねぎクラッカー』だけに、「君たちを『ねぎらう』のだよ」と、しょーむない駄洒落を添えて、硬い顔の受験生も仕方なく和む。

 東高校3年生よ!明日は、自分の100%の力を出し切ってほしい。一昨日の日記にも書いたが、敵は周りではなく、目の前のテスト。要は己の力を発揮するのみ自分を信じて「自信」と書く。 願晴れ、顔晴れ、頑張れ、東高生!

  放課後の 今日の笑顔を 武器にする 平常心の 人こそ強し

 恒例の大阪天満宮へのお参り。人はまばらだが、それぞれの願をかける背中に見入る。この写真で合格祈願していただければ。 

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