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校長日記其の七百四十六〜いのちと健康〜

 本日1月17日は、言うまでもなく、阪神淡路大震災の日。朝5時46分という、就寝中の方の多い時間帯だった。私自身は目が覚めて仕事に行こうかと準備をしているところ、グラグラと横揺れが起き、その後しばらくしてドン!という感じで大きな縦揺れを感じた。これはいけないと思い、その日が誕生日の長女の上に覆いかぶさった次第。後で確認すると、家の壁に小さな筋が入ったが、被害はそこまでで済んだ。後々、報道で阪神高速道路が崩壊していたころや、冬のためストーブ等の火災による被害の大きさに驚くことになるが、朝は取り急ぎ学校へと堺から約20kmを自転車で学校に向かった。(※昨年1月17日「校長日記其の五百三十一」参照)

 その後、平成23年の東日本大震災や平成28年の熊本地震、大阪府では平成30年に大阪北部地震が発生している。その他、マグニチュード6を超える地震が全国で発生している。インターネットの普及により、災害時の様子がリアルに伝えられることで、他人事とは思えない気持ちになり、被害を受けられた方々の気持ちに寄り添えるが、一方で、見方によっては映画やドラマの一部のような感覚に陥るケースもあるので、事実、真実をしっかりと受け止めて、起きてしまったことを教訓にして災害に備えたい。

 さて、本日は府立学校保健会研究発表会が開催された。これは、学校の安全安心、心身の健康を保持するという学校保健の目的に沿って、各校の主に保健委員会の生徒たちが、日頃の取組について発表する会で、例年この時期に開催しているとのことである。今年度、校長会理事として関わっていることもあり、東高校の保健委員会からも1年生3名が発表した。

 初めての参加ということもあり、十分に準備できなかったところもあるが、「ピアサポートに対する体験と検証」を標題として、『十人十色』ゲームの効果について語った。『十人十色』ゲームは、基本2人1組になり、相手のことについて質問し、その回答についてさらに掘り下げていくものだ。知らない者同士が集まった時に、お題を与えてコミュニケーションを取ることで、仲を深めていく。このきっかけは、東高生へのアンケートで、悩みや不安のある生徒の相談相手として、第1位が友人であったことから、より同年代の信頼できる人を増やそう、友人がピアサポートとしての役割を担うことが悩みや不安を軽減できると考えたから。

 親や教師など、大人があれやこれや心配するのは当然だが、子どもたちにとってはやはり壁がある。身近な友人が悩みを聞いてくれるだけで安心できることは大きい。ぜひぜひ、このような友人とのつながりを大事にしてほしいと思う。

 悩みを一人で抱え込まないこと。同じ悩みを抱えている仲間は必ずいる。間違いなく、多くのことは時が解決してくれるが、相談することでその時は短くなる。悩みつつ、良い人間関係を、東高生!

  頑張って 勇気を出して 打ち明ける もしかして君 おんなじ悩み 

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