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校長日記其の七百四十八〜「当たり前」に感謝し、「愉しむ」〜

 本日は、8月に開催された「近畿地区高等学校長協会連絡協議会」の第2回がプリムローズ大阪で開催された。協議のテーマは「人材育成」「新学習指導要領」「保護者の負担軽減」の3つ。各テーマ一時間ほど、近畿6府県から集まった校長がそれぞれの課題や改善策について熱心に協議した。
さらに、今回の講演会では、前阪神タイガース監督の矢野燿大氏に「超積極的チームマネジメント~失敗のススメ、失敗から学び成長する~」をテーマにご講演いただいた。
 1時間半、映像や経験談を通して、たくさんの興味深く、示唆に富んだお話をいただいたが、特に2点、心に深く染みた。一つは「当たり前の大切さ、ありがたさ」。それ自体はよく言われることだが、プロ野球という職業において、ついつい数字ばかりを追い求めてしまい、それを達成すれば成功(幸せ)、できなければBURN OUTしてしまう。人生しんどいことの方が多い。そういった結果だけでなく、その土台には、当たり前に感謝することや人と繋がることがある。まずはそういうことを大切にし、感謝することが大事だと。
 もう一つは、「愉しむ」こと。優勝こそ逃したものの、監督を務めた4年間、連続でAクラス(3位以内)は球団記録。『矢野ガッツ』と呼ばれるガッツポーズで選手と一緒に喜ぶ姿は記憶に新しいが、監督が積極的に『ピンチはチャンス』と声に出して「愉しむ」ことが大事だと、常に先頭を切って「愉しんでいた」とおっしゃる。
 中学時代は、ある先生に憧れて教師をめざしていたそうで、言葉には出さなかったが、「先生が愉しむことが大事だ」と言われている気がした。また、今はいろいろ経験や勉強をして、「愉しむこと」が大切だと言っているが、学生時代は「そんな甘いことではいけない」と感じていたそうで、やはり人間良い意味で変わるべき所は変わらないといけないと感じた。
 ちなみに「楽しむ」は受動的、「愉しむ」は能動的とのこだわりもある。その他、選手に関するエピソードなどの愉しい話も交えての大変貴重な時間となった。さぁ、明日もしんどいことだらけ。ぜひ、愉しもう、東高生!

  あぁしんど 笑って言える 幸せよ

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