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2年英語科 文化・語学研修を振り返る

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2024年1月23日、英語科恒例の修学旅行である文化・語学研修が、参加予定者全員が5分以上前には揃って幸先よくスタートしたかに見えました。東京に向かう新幹線の車窓からは晴天の富士山を存分に臨むことができました。その約30分後に少し離れた場所で新幹線の架線事故が起こって、その後東京発着の東北新幹線や上越新幹線、北陸新幹線が終日止まることを知る由もありませんでした。

東京駅に到着し、東北新幹線へ乗り換える改札口に来ると、目の前には鉄格子が!ルートを間違ったのかと思いましたが、「新幹線が止まっている。」という声が聞こえてきました。駅員にどうすればよいかを聞きに行くと、中央改札口で待つように言われました。

さて、40名を超える団体が混雑する駅構内のどこで待機すればよいのか?インフォメーションに聞きに行くと地下に椅子がある広場があるとのこと。すぐにそちらへ移動し、荷物を端の方に寄せて、次の行動に備えて持参した昼食を食べることに。広場と言ってもこういう事態なので、椅子は人で埋まっていて、ほとんどの生徒は立ったまま食べることになりました。が、そこはどんな時も元気な東高生。友達とゲームを楽しんだり、東京駅に立ち並ぶお土産売り場を散策して帰りに買う「東京土産」を下見したりしていました。

「復旧に相当時間がかかる」という情報に、この先どうなるのか?という不安を抱きながら、旅行社と絶えず連絡を取り合いながら、遅延2時間が経った頃に、旅行社の担当者から「東京駅前から現地の福島に向かうバスをチャーターします!」という心強い回答をいただき、やっと暗闇の中に光が差した気がしました。

予定外のバス旅行になりましたが、地上に出て赤煉瓦の東京駅前で集合写真を撮ることもできましたし、途中の宇都宮パーキングエリアで休憩した時に名物の餃子を購入し、バスで食べた男子生徒もいました。結局約4時間遅れでブリティッシュヒルズに到着しました。ブリティッシュヒルズの担当者と電話やメールで連絡を取り合いながら、到着後の私たちの行動やコースディナー前に受けるマナー講座の内容などを調整していただきました。その日のうちに無事に到着出来て本当によかった!!

到着した時は、数日前に積もった雪が日陰に残っている程度で、道路には雪はありませんでした。が、その日の深夜から雪が降り続き、朝には10cmを超える積雪になっていました。おかげで、snowshoeingという雪道を歩くアクティビティも楽しめました。

2日目の夕食後はクラスレクレーションがありました。すべてを生徒が企画したプログラムとその進行の仕方に教員も感心しきりでした。中央の写真は、その時に行った「気配切り」というゲームです。目隠しをした二人が発泡スチロールでできた刀を振りかざし、相手の気配を感じ取りながら相手を切るというものです。先に相手に当たった方が勝ちです。まったく違う方向に向かっていく生徒や、とにかく刀を高速で振り回しながら動く生徒もいて、大爆笑を買っていました。生徒のリーダーシップと企画力に脱帽!

コロナ禍ではできなかったスコーン作りも、今年はできました。初めて作るという生徒がほとんどでしたが、ネイティブの先生がわかりやすい英語で丁寧に教えてくださるので、みんな楽しく自分のスコーンを作ることができました。丸いスコーン以外にハート形のスコーンも美味しく焼きあがりました。私も味見をさせていただきましたが、自分が作るスコーンの何倍も美味しくて感動しました。

帰りは予定通り新幹線が運行していて、ホッとしました。普段「時間通り、予定通り」に進むことが当然のように思っていますが、それは実は幸運なことなんだと感謝の気持ちが湧いてきました。帰りの車窓から見た富士山は、来た時に見た晴天の富士山と同じでした。生徒たちにとっても、きっと今回の研修旅行は一生忘れられない思い出になったと思います。