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校長日記其の七百五十七~皆で頑張る~

 快晴とまではいかないが、適度に晴れ間が見え、それほど寒く感じぬ朝。本日は冬恒例の「マラソン大会」。今年は、いつも開催している長居公園が使用できないため、初の服部緑地公園での開催。

 教員時代は、よく生徒と一緒に走っていたが、一緒に走ると同じ方向になるため限られた生徒としか会えず、生徒全員を応援できない。前任校の教頭時代に、何とか一緒に走りながら全員に声をかけることはできないかと考え、思いついたのが、競技場のトラックを生徒と逆方向に走ること。これなら、最初から終わりまで生徒に声をかけながら走れて、万が一、事故か何かがあっても即本部で対応できる。ということで、数年そうしていた。これはこれで良かったのだが、東高校では、自転車でコースを回ることにした。自転車なら、生徒が実際にコースを走っている様子を見たいし、一度にたくさんの生徒を何度も応援できるからだ。

 本日の服部緑地のコースは、生徒も初めてだが、私も初めて。少し早めに到着し、コースを下見。思わぬアップダウンに、これは長居よりきつかろうと思ったが、走る前に伝えると心の折れる生徒もいるので封印。

 その後、順次、生徒が集合。皆、「おはよう」と声をかけると、いつもより元気な声で「おはようございます!」と良い顔で応えてくれる。校外学習の開放感からではあろうが、しんどいマラソン大会当日の反応としては、その明るさが嬉しい。

 実際、開会式から皆笑顔で良い雰囲気。なかには苦手な生徒、逃げ出したい生徒もいるはずだが、何とか頑張ってほしい。

 元気にラジオ体操を終え、スタートしたら、あとはゴールまで走るのみ。記録や上位を狙って風のように駆け抜ける生徒もいれば、友人と歩幅を合わせて一緒に走る生徒もいる。体育の授業の延長でもあるので、自分でしっかり頑張ることが前提だが、こうして一緒に走っている間に不思議と表情も真剣になるし、友人と一緒に走ることで頑張れる生徒もいる。「自転車貸してくださ~い!」と叫ぶ生徒に「自転車乗りたかったら先生なり~」と理不尽な声を返しながら皆に声をかける。応援など、自己満足に過ぎぬが、「今できること」をやるしかない。

 遅刻してスタートの遅れた生徒も無事にゴールし、全員が完走。何が嬉しいって、これほど嬉しいことはない。終わった後の生徒たちの達成感に満ちた表情と、和気藹々とした様子にホッとする。加えて、10位に入った生徒が「先生が『あと少しでゴールや、最後まで頑張れ!』って言ってくれたので頑張れました!」と言ってくれた。応援が自己満に終わらなかったことにもホッとした。

 土日は、役員兼応援団長として、男女バドミントン部の上位対戦を応援。世の中にそこまでの『推し』を持たない私にとって、東高生が唯一の『推し』である。頑張れ、東高生!

  寒気など 若き熱にて 吹き飛ばす

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