校長日記其の七百五十九〜トライからチャレンジへ〜
本日、明日の2日間、2年生は一斉に模試を実施。限られた範囲での定期テストにはない緊張感をもって試験に臨む。現時点での自分の「実力」を測り、不足している科目や分野、単元などを把握して今後の学習計画を立てることになる。
また、模試は学習塾の専門性を生かしたデータにより、志望大学の合格の可能性、いわゆる『判定』が出るので、それを参考にひとまず安心するか、これではいけないと心に火がつくか、生徒のやる気に差が出るところもある。
現在の3年生には、2年時に「共通テストトライアルゼミ」を初めて開催した。開催のきっかけは、模試などのテスト対策はさまざまあるが、そもそも実際の「共通テスト」を生徒たちが目にするのは、実は3年生になってからであり、さらにそれ以前の懇談において指定校推薦や公募推薦を選択した者は、「共通テスト」がどのような内容かを知らずに終わることが多く、知らない生徒にチャレンジせよと話しても響かないのではないかという点である。
ゆえに、2年生に対して、「少しでも国公立大学受験を考えている生徒は、一度実際の共通テストにトライしてみないか?」ということで声をかけたところ、昨年度は約60名が「トライアルゼミ」に参加した。実際に、国数英の共通テスト問題を生徒が解き、書く教員が解説をするというものだが、参加したのは主体的に申し込んだ、志ある生徒だということもあり、一生懸命問題に向き合い、解説に納得し、共通テストのレベルを知ったことで、これならいけるかも・・・、チャレンジする価値あり、などと感じたのか、アンケートでも「もう一度やってほしい」「レベルがよくわかった」「詳しく解説してくれたので理解できた」「思ったよりできた」などの声もあった。
その効果かどうかはまだわからぬが、トライアルゼミに参加した現在の3年生の国公立大学受験者が増えたことは事実である。今年度も、12月〜1月にかけて、2年生の希望者に「トライアルゼミ」を実施した。今回は、特に来年度から入試が変わるので、Z会講師から入試改革のポイントについても話をしていただいた。保護者の方に費用負担をしていただいたが、十分に価値のある内容だったと考えている。
トライからチャレンジへ!人間、何事もやってみないとわからない。子どもだけではなく、大人も同じである。日々トライ、東高生!
案ずるより 産むが易しと 言い得たり