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校長日記其の七百六十~心に響く朝~

 1年生の合唱コンクールは、1月22日開催予定が学級閉鎖のため、本日に延期しての開催。スケジュール上、朝一番の8時50分開始だが、90名を超える保護者の方々にご参加いただいた。関心の高さに感謝するとともに、あらためて気を引き締める。

 生徒2名の司会のテンション高く、実行委員長、副委員長の元気なスタートのかけ声で始まった。まずは発声練習を兼ねて、校歌を斉唱。久しぶりに皆で歌う校歌はやっぱり気持ちがいい。その後は各クラスの合唱。それぞれ曲選びからパートの決定、高音低音のバランスなど、おそらく生徒たちで考え、あーしては?こーしては?と意見交換し、練習を重ねたであろう、そのクラス一丸の成果は十分に発揮されていた。

 確かに、声の大きさやハーモニーに若干の差はあったが、一人ひとりが周りの音に耳を傾けながら、調和を心がけていることが伝わってきた。それこそが、合唱の良いところで、歌の上手い子が一人いてもどうにもならない。みんなで気遣い、合わせるというチームワークが何より大切だ。そういう点では、全クラス、良い意味で自分を抑えて協力していた。私を含め4名の審査員の評価と生徒の投票で順位はついたが、生徒たちの純粋な心が伝わった、素晴らしいコンクールだった。

 また、クラス発表後は、音楽選択者約120名による『群青』が披露された。ご存じのとおり、この曲は東日本大震災で被害を受けた中学校の生徒たちの綴った想いを歌詞にし、先生が曲をつけた、復興を支えた曲で、元旦の能登半島地震とも重なり、つい涙してしまった。40名の合唱には何とか耐えたが、さすがに120名の想いを乗せた歌声には耐えきれなかった。
 朝一番の合唱に、声は出るかと心配だったが、早くから練習している姿が嬉しく、また、このイベントで生徒たちの絆がさらに深まればと思う。心温まる良い時間をありがとう、東高生!
  しんしんと 朝も早よから 泣かされる
 保護者の皆様へ。朝早くからご参加いただき、誠にありがとうございました。また、たくさんのご感想をいただき、ありがとうございました。中学校時代はコロナ禍で歌うことができなかったこともあり、生徒たちの気持ちが届いてよかったです。ぜひ、お子さまにも感想をお伝えいただき、お子様との会話を楽しんでいただければ幸いです。

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