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校長日記其の七百六十九~ネット記事のカタチ~

 昨日の日記で、府立高校の普通科志願倍率ランキングについて書いたが、同記事はLINEニュースにも上がっていたようで、知り合い数名から連絡があった。

 LINEの影響にも驚くが、このニュースで「東高校」が取り上げられているということが知られたのは、最近のネット記事のタイトルの書きようが関係している。

 というのは、最近のランキングに関するネット記事のタイトルは、例えば「新ドラマの視聴率ランキング、第2位の『〇〇』をおさえての第1位は?」という書き方で、記事ののタイトルに1位の名前はなく、2位の〇〇が先に知らされる。今回も1位への興味をそそるタイトルがゆえに、記事を読む以前に東高校が2位であることが知られたというわけだ(ちなみに、1位は、私が高校3年の夏に甲子園に出場した春日丘高校だ)。

 このカタチは、ランキングに限らず、「〇〇の行方は...?」や「実は...」のように、当たり前だが、まずはクリックさせ、広告とともに書き出しを読ませて、さらにクリックして広告とともにその先を読ませる、というものがほとんどだ。仕方がないとはいえ、正直面倒になってきた。

 それに比べると、新聞はタイトルと記事が一度に読めるのでそういうストレスがない。結果、うまく併用するのが一番、と面白くも何ともない結論だが、先日、JRの向かい合わせの4席のうち、私を含めて3人(男性2女性1)が文庫本を読んでいるのを見て、自然と気持が和んだ。Chrombookに少々慣れたとはいえ、心は複雑だ。令和を生きる生徒たちに学びつつ、自分の心には正直でいたい。

  便利さが 面倒を生む これ如何に