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校長日記其の七百七十一〜マラソンに思う〜

 昨日は大阪マラソンが開催された。生憎の天気だったが、テレビでは虹色(なないろ)ランナーとして、今回のマラソンを走ることになった様々なきっかけや経緯が紹介されていた。新聞でも、義足で走る方やパーキンソン病の方など、ハンディを克服しようとする方々の姿も紹介されていた。

 それぞれに走る理由はあるが、全ての方に共通するのは、人との勝負ではなく自分との闘いであり「挑戦」するということ。42.195kmのフルはもちろん、距離の異なる約7kmのチャレンジランにもドラマがある(それにしても、初マラソンで優勝した大学3年生は凄かった)。

 走ることに何の意味があるのかという一言を耳にすることもあるが、逃げないゴールに向かってただ走るというそのわかりやすさと、時間をかければ必ずゴールできること、また一方で、制限時間が設けられている限り頑張らないとゴールできないという絶妙な目標のバランスもある。要は自分に合ったレベルで、誰でも挑戦できるという身近さがついつい人の心を動かすのだと思う。

 加えて、マラソンはその地域の特色が色濃く出るイベントでもあるので、走れればどこでも良いというものでもなく、何か特別感やイベント性にも惹かれる。いずれにしても、それぞれの目標の達成を願うばかりである。

 かくいう私も、20代後半から40代に12〜13回完走している。自慢かと言われればそうかもしれないが、中毒かと言われれば間違いなく中毒だった。走り終わった瞬間は、達成感とは裏腹に、二度と走るか!と思うのだが、翌年案内が届くと、ほとんど無意識に申し込んでいる。...ということで、少なくとも私や周りの知り合いは、ほとんど条件反射といって良く、そこには何の美談もないのだが、ただ、昨日走った友人の話を聞くのが、今の楽しみの一つではある。

 個人的な話になってしまったが、昨日は、その大阪マラソンに東高生24名が「語学ボランティア」として参加。毎年、外国人の方々の道案内や質問に答える係として、自主的に参加している。ただ、会場の混雑により、もともとの集合場所もわからぬ状況だったらしく、雨も振っていて大変だったようだ。それでも、生徒たちは、午前と午後に分かれ、日頃の英語力を活かしてボランティアに励んでくれた。その気持ちが嬉しいし、良い経験になることは間違いない。ありがとう!お疲れさん!

 マラソンの話が長くなったが、昨日は、国公立大学の二次、前期試験。東高校3年生も寒い中、雨の中、試験に臨んだ。3年生は登校日ではないため、生徒たちの出来はわからぬが、きっとこれまでの勉強の成果が発揮されたにちがいない。発表は、卒業式以降になるとのこと。とにかく一人でも多くの笑顔が見たい。「人事を尽くし」たら、あとは「天命を待つ」しかない。いい知らせを待っている、東高生!

  勝どきの 声を待たんと 時雨止む