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校長日記其の七百七十三~今後100年の時を刻む~

 本校は、今年創立100周年を迎えた。昨年11月11日に記念式典を開催し、今の生徒たちも100年の歴史と伝統を肌で感じたことだと想う。今の地に移転したのは1979(昭和54)年。もと大阪大学工学部であったが、大阪市内でこれほど広大な土地を使用できたのは、当時の学校関係者、教育委員会等の熱意の賜物であると察する。

 その本校の最大の不思議が、正門付近に時計がないことだった。私は、3年前に東高校に着任したが、正門をくぐった瞬間、違和感を感じた。私の中では、学校の正面には、必ずといっていいほど、校舎の上部か玄関付近に時計が設置されているイメージだったので、それがないことに驚いた。朝、正門に立っている時も、生徒がギリギリに駆け込む際、「もうちょっと早よおいで」とか「あと何分でチャイム鳴るぞ」とか、時計を見ながら指導していたので、(事務机の上に小さな時計はあるが)何やら気持ちがモヤモヤしていたのである。

 今回、創立100周年記念事業として、私の赴任前から、教室のプロジェクタ設置など、環境整備という形で支援していただいていたが、関係の方々に、「あと何か...」と聞かれ、「では、ぜひ玄関に時計を!」とお願いした。ありがたいことに、私と同様の想いを持っていらっしゃる方も多く、皆さんにご賛同いただいた。

 昨年11月11日には、在庫不足により、いったん算用数字バージョンの時計が設置されたが、本日、ようやくローマ数字バージョンかつ本校の校章入りの時計が設置された。また、事務の方のお声掛けと、生徒会や写真部、吹奏楽部の協力により、時計塔披露式が盛大に開催された。校歌斉唱に続く私の挨拶で、この時計に対する思いを述べ、実は、嬉しさのあまり100周年記念に腕時計を買ってしまったことも話した。記念撮影、吹奏楽部の記念演奏と、賑やかな披露式で良い記念になった。

 この時計が、今後100年の時を、東高校のさらなる発展とともに静かに時を刻んでくれることを願う。これまでの100年を、これからの100年に。頑張れ、東高生!

  100年の 東の時を 刻む顔

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