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校長日記其の七百七十四〜明日を前に〜

 明日は、いよいよ卒業式。本日の予行の入場時、数日ぶりに会った3年生はリラックスムード。しかし、一旦着席するとほどよい緊張感で、司会の指示に耳を傾ける。起立、礼、着席の所作にタイミングなど、一年にそうはないセレモニーを身体に染み付かせる。
 彼らからのアクションは、その所作と、担任の先生から名前を呼ばれての返事、そして、校歌斉唱。どこまで思いを込めて正しくかっこよく振る舞えるか、明日はその晴れ姿をしっかりと見届けたい。こう言う私こそ、気を引き締めて事にあたらねば。
 数日前に、3年生から、「予行終了後に、体育館に来てください」と、学年の先生たちと共に伝えられていたので、頃合いを見て体育館に向かうと、3年の女子生徒数名が何やら相談中。私を見ると、「体育館で、歌を唄う予定でしたが、中で準備をしていて入れません。どうしたらいいですか?」と聞く。「そら、中庭しかないやろ。『先生方、皆さん、集まってください!』って放送したらええねん」と言うと、「そうですね」と即動き出す。
 放送は聞こえなかったが、しばらくして、中庭を見ると、3年生が大勢集まっている。私が行くと、先生はたった4名。生徒もたくさんの先生に集まってほしいと、全員で「せんせぇー!」と中庭に響き渡る声で叫ぶ。数回叫んだので、あちこちから先生が集まってきた。
 それを見て、しきっていた男子生徒が「先生方への感謝の気持ちを込めて、歌を唄います!」と語り、全員で『3月9日』を合唱してくれた。先日の登校日に先生チームの合唱に応えるものとして、彼らの想いは十分に伝わった。
 感極まって涙する先生も生徒もいて、私も心が熱くなった。明日は、私もこの温かく優しい生徒たちにしっかりと気持ちを伝えようと思う。
 体育館入口そばには、生徒会が、創立100周年記念に制作した『折鶴絵画』が飾られ、卒業式に花を添えてくれている。吹奏楽部も明日のために練習してくれている。準備は整った。あとは、少しでも天気が回復してくれることを祈るのみである。
  お日様よ ちっちゃな願い 聞いとくれ

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