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校長日記其の七百七十六〜期待と可能性〜

 3月1日の卒業式を終え、東高校は次の後輩たちの時代になる。多くの部活動は、すでに昨年夏前後に3年生が引退し、現2年生が部長やキャプテンとなり、お互いが切磋琢磨しながら、日々取り組んでいる。各部の良い伝統を引き継ぎながらも、新体制の雰囲気やメンバーの個性が加わり、新鮮な気持ちで楽しんでいることがよくわかる。

 この土日も、校内外で練習試合や練習に励んでいた。静かな学校も落ち着きがあって良いが、やはり、生徒の元気な声や吹奏楽部やフォークソング部の音楽で盛り上がっている学校は、活気があって気持ちが良い。

 一方、これは本校だけではないが、コロナ禍の影響もあり、コミュニケーションが苦手な生徒も増えた。大勢でガヤガヤしている教室には入れない、人に緩衝されるのがつらい、人に合わせることにストレスを感じるなど、何事も基本一人で取り組みたいという生徒も多い。とはいえ、私の見る限り、本校の生徒たちは、生徒同士、距離感を適度に保ちながら、上手く関係を築けているように思う。

 いやいや 社会に出るとそんなことは言っていられない、俺たちの時代は...と、時代に揉まれた大人たちは物申す。大人社会のある面では事実ではあるが、15歳の人間に今すぐそれを強要すべきものでもない。子育てというのは、本当に難しく、親から生まれたからといって、親の価値観と子どもの価値観が同じとは思えない。生まれた時から、親が作った環境に触れているので、何も疑問を感じなければ、あるいは、本人がそれを楽しいと思えば、親の価値観に似てくるのだろう(否定するものでもない)が、周りを見て???と思ったり、楽しくなかったりすると、異なる価値観を持つのは当然だ。

 と、理解する大人(親)が増えたこともあり、自分でスケジュールを選択できる通信制や多部制を希望する生徒の割合も増えているようだ。いろいろ意見もあるようだが、選択肢が増えることで、救われる15歳が一人でもいれば良い。

 当たり前だが、東高校には、東高校の良さがある。3学科併設の切磋琢磨。勉強と部活動の両立。ちょっと控えめで人に優しい生徒集団。駅近の広大なグラウンド。少々古いが、頑張って清潔を保っている校舎。生徒の要望に可能な限り、とことん付き合う教員。創立100周年の歴史と伝統等々...。

 本日から志願者の受付が始まった。緊張した面持ちで順番を待つ中学生たち。その純粋な表情には不安も見えるが、こちらから見れば期待と可能性しかない。自分の夢に向かって、試験では100%の力を発揮されることを祈る。

  澄んだ目に 申し訳なく 映る我