校長日記其の七百七十八~日々、主体的に!~
授業もテスト返却も終了し、生徒たちは次の大会に向けて、各々部活動に励んでいる。志願書の受付開始前に、グルっと校内を巡ると、雨天でもあり、陸上競技部が、雨を避け、ピロティスペースで、ミニハードルとラダー(縄ばしご状のもの)でトレーニングをしている。スピードも大事だが、膝の高さや踏み込みなど、様々な部分に気を留めながら行っている。私たちが高校の時は、このような器具もなかったし、やたらダッシュの数だけは多かった。おまけに、ゴリラの癖に、すでに死語となったウサギ跳びの効果を信じて、ピョンピョン跳びまくっていた。今の坐骨神経痛は、その遺産かもしれないが、当時の強い身体を作っているという自己満足と、この歳になるまで人並み以上の体力を維持できた自信を得られたことを想うと、決して人には強制はしないが、昭和には昭和の良さがあるとゴリラは思うのである。
体育館では、男女バドミントン部が館内いっぱいにネットを貼り、大勢で活気ある練習をしている。専門指導のできる顧問はいないが、経験者の2年生が、初心者を指導している。生徒たちにとって、顧問の存在が大きいのは確かだが、自主的、主体的な練習から得られるものも想像以上に大きい。男女とも大会で上位に入る者もいて、練習は裏切らないを合言葉に頑張っている。大会でも応援した男子選手に、バドミントンを始めたきっかけを聞くと、「サッカーをやっていたんですが、一時病気になって運動ができなくなったんです。その後、運動はできるけど過度な運動はダメと言われて、近所にバドミントンをやっている人がいたので始めました。」と言う。「でも、バドも思ったよりハードやろ?」と言うと、「そうなんですよ。結構ハードで...でも、楽しいです」と答える。なんのなんの、大会で見る限り、シャトルの動きをしっかりとらえて素早く反応するし、最小限の動きで相手コートにうまく返す動きは省エネで実に面白い。専門家に聞くと、「省エネ過ぎます」と指摘されたが、個人的には個性的で感心する。機会があったら、燃費の悪い昭和のバドミントンを見せてやろう。
ということで、東高校は今日も元気だ。それぞれの勝ちをめざして頑張れ、東高生!
シャトル一つ スローに見える 神降臨