校長日記其の七百八十~受験と震災と~
本日は、一般入学者選抜の学力検査日。東高校には、普通科284名、理数科103名、英語科52名の中学生が志望し、全員が無事に受験してくれた。この日は、一年で一番緊張する一日であり、中学生一人ひとりの想いとこれまでの努力が私見に発揮されるかだが、何より体調を整え、無事に全試験を終えてくれるのが一番の願い。途中、少し気分が悪くなった受験生もいたが、何とか頑張ってくれて良かった。
終了後は、皆ホッとした様子で、笑顔で「さようなら!」と言ってくれた。受験である限り、合否結果は避けられないが、それは人生とて同じ。皆が皆、いつも手をつないで並んで歩ける社会ではない。人とつながって生きる限り、どこかで評価され続けなければならないのが辛いところだ。とにかく、受験生のこれまでの努力が実ることを祈る。
今日の日に 今の自分の できること
また、本日3月11日は、東日本大震災発生から13年目になる。発生当時、以前の勤務校の3階で国語科の教科会を開催していて、大きな揺れに驚いたが、その地震がまさか東北地方で起こったものだとは思わなかった。能登半島地震も、ようやく水道が復旧したというが、まだ全体の2%に過ぎない。13年を迎えた東北も以前の様子にはほど遠い。悲しいことにこつこつと積み上げたものも、地震や津波は一瞬で壊してしまう。南海トラフ地震、東南海地震の発生が危惧される毎日、少なくとも命だけは守る対策を頭に入れておかねばならない。
被災により亡くなられた方々に心からご冥福をお祈りいたします。頑張れ、東北!頑張れ、能登!