校長日記其の七百八十一〜嬉しい知らせ〜
今日の夕方、昨年の卒業生から、「大学受験の結果報告に...」と電話があった。たまたま校長室に繋がったので電話を取る。「連絡ありがとう。何組の誰かな?」「B組の◯◯です」「合格おめでとう!担任にも、関係の先生にも伝えるわ。どこの大学かな?」「大阪大学です」「おー、1年間、よー頑張ったな~!みんなに必ず伝えるから!大学でしっかり頑張れな!」と会話する。
これで、今年の浪人生で2人めの大阪大学合格。現役生3名(『サンデー毎日』今週号参照)と合わせて5名の合格は、私の知る限りでは最も多い。大学の格を問うのは好きではないが、一般的に、東大、京大、阪大は、注目度の高い国公立。これまで簡単ではなかった目標を達成した生徒たちは大したもの。
これらの生徒たちを合わせて、本日現在の国公立大学合格者は、現役57名、浪人生6名の63名。結果的に、学校経営計画の本年度目標の現役50名を十分に上回った。
その背景には、やはり生徒本人の頑張りと、それを応援し、支え続けた先生方の熱意と心意気、サポートにある。受験は団体戦ということで、1年時から「チーム国公立」としてタッグを組んで頑張っていた生徒たちもいる。加えて、生徒たちがこれまで以上に「Challenge」精神を強く持ったこと、コロナ禍も明け、生徒たちが関西だけでなく全国に視野を広めたことなど、様々な要因がある。
以前から書かせてもらっているが、国公立大学は、受験科目数が多いうえに、この3月まで長期間受験勉強を継続する精神力と集中力がいる。当初は志望していても、私立大学に合格すると安心してモチベーションを維持できず、受験までたどり着かない生徒も少なくない。それを否定することはないが、そういう状況の中で学年の3分の1が挑戦したことに、私自身は学校の大きな成長を確かに感じている。
さらに、今年は次年度生から教育課程も大学入試も変わるため、浪人できないと言われる年度でもある。聞くと、合格者の中には、それまで受験した大学のすべてに不合格だったため、背水の陣で臨んだ生徒もいるという。
数が力であることは確かだが、何より生徒一人ひとりの進路希望が叶うことが一番。目標を達成できなかった生徒もいるし、この状況でも浪人を選択した生徒もいる。先の電話が来年もかかってくることを願う。
天晴れ、東高生!そして、残念だった者は、来年ぜひ合格を勝ち取れ!
寒風も 一筋の道 何のその