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校長日記其の七百八十六〜特別な一日〜

 本日は、一般入学者選抜の合格発表。10時の発表を前に、正門前には中学3年生とその保護者の方々がズラリと並んでいる。10時のチャイムがなると、一斉に中庭の掲示板に向かって足早に進んでいく。「合格しているだろう」「自分の番号はあるだろうか...」という、まさに期待と不安が入り混じった、また祈るような気持ちであるのが、一人ひとりの表情から伺える。掲示板を見た瞬間、飛び上がって喜ぶ姿にホッとする。親子で抱き合う姿に懐かしさも感じる。

 一方、その横で視線を落とす生徒。毎年、決して見たくはないが、しっかりと見届けるべきシーンだと思っている。どのような勉強をしてきたのかは知る由もないが、それぞれが東高校を希望し、1.4倍を超える競争率をわかったうえで、できる限りの努力をしてきたと思う。その努力が実を結んだ生徒もいれば、力及ばず目標に届かなかった生徒もいる。それが受験だ、入試だと一言で言うのは簡単だが、きっと一人ひとりの生徒の受験にドラマがあると思う。この少子化の時代に、学校としてこれだけの志願者が東高校を選んでくれたことは嬉しく、感謝すべきことだが、約3分の1の生徒が涙を飲む現実を見るのは正直心苦しくもある。残念ながら縁のなかった受験生の皆さんには、別の学校で思う存分楽しんでいただき、東高校に行かなくてよかったと思える三年間を過ごしてほしい。

  中庭の 冬と春との 行き違い

 ★本日合格された皆さんへ★

 本日は、本当に合格おめでとうございます!!皆さんの努力が報われたことを心から祝福し、心から歓迎します。厳しい状況をくぐり抜けた皆さんは今、一つの「達成感」を味わったはずです。その特別な気持ちを忘れず、4月から何事にも全力で取り組んでほしいと思います。学校としても、皆さんの成長のために全力でサポートします。ただ、あくまでもサポートです。「自覚」と「自律」を心がけ、「自主的」「積極的」に「挑戦」し、「自信」を身につけるのは皆さん自身です。

 入学式を楽しみにしています。常にチャレンジ、東高校!