理数科2年生 レクチャー理学編(物理学)
去る7月9日(火)に理数科2年生を対象として「レクチャー理学編」を実施いたしました。毎年大阪公立大学の理学部所属の先生をお招きし、高校の分野では触れることのできない高度な研究分野についてご講演いただきます。
今年は「質量の起源に迫る素粒子物理学」というテーマで、丸 信人先生に1時間半にわたりご教授いただきました。物質を構成している陽子や中性子はクォークと呼ばれるさらに小さな素粒子からできていること、また「質量」とは何かを説明するのに必要な素粒子=ヒッグス粒子の発見についてのエピソードなど、これまで積み重ねた常識を一度リセットしなければ理解できない高度な内容に、生徒の皆さんは食らいつくかのように聞き入っておりました。
広大な宇宙にはロマンがあり、深く学びたいと思う生徒も多いと思いますが、実は宇宙学はこのミクロな素粒子物理学を避けて通ることはできません。丸先生の講演をきっかけに理数科の生徒の学ぶ姿勢も大きく変わったと思える貴重な経験でした。